狭いながらも快適な空間に… |
常々、格安航空会社での移動には、客のマナーの悪さが目につくなど、その存在に疑問を持ってはいたので、そろそろ大手さんに戻そうかなとは思っていたのですが、貧乏暇なしが常態化している身としては、有り難く使わせて頂いていたのも事実です。
まあ、LCC利用者に対する様々な苦言は、またの機会にして…
空の旅と言えば、客室乗務員の質の高い接客サービスに始まり、多少の揺れはあるにしても、狭いながらも快適な空間での過ごす、その他にも様々な楽しみ方があります。
その楽しみの一つに「機内誌」があります。
LCC登場初期の頃には、こちらの機内誌も中身が濃く、また読み物としても非常に面白いものが置かれておりましたが、コスト削減などの理由により、数を少なくしたり、薄い冊子に変わってしまうとともに、内容も旅先の紹介記事などに、限定されてくるようになってしまいました。
まあ、これはこれで良いのかも知れませんが、ナンだか物足りない気がします。
たまに面白い内容を見かけると「ご自由にお持ち帰り下さい」と書かれた冊子を、持ち帰る事もあるのですが、この数が極端に減りました。
以前はほぼ毎回頂くのが当たり前だったのに対し、今は10回乗って1回あれば良いかな…ってな感じです。
いや、文章はプロの方が書かれていたり、プロに推敲して頂いたものでしょうから、確かに上手ではあるのですが「ただそれだけ」のモノにしか、私の眼には映らなくなってしまったのです。
今回、大手航空会社の便へ搭乗し、真っ先にこの冊子を広げて見た時に、私の抱いていた「それ」がハッキリと分かったのです。
「コレだよコレ!」これが読みたかった!
大手航空会社の機内誌は、広告のページも多いのですが、広告のページさえ、気品と独特の世界観が繰り広げられているのです。
また、旅先での出来事が短く記載されている文章の中にも、確固とした世界があり、読んでいるうちにその世界に引き込まれ、まるで自分がその場に居るかのような、その場に居なくとも、一度は行ってみたい!と思わせるような、素敵な文章たちに出逢えるのです。
そこには、書き手達の「イイだろう!」が、イヤミになるかならないか、絶妙なラインで訴えかけてきているのが、たまらなく良い!のです。
これはもしかすると、単に好みの問題なのかも知れません。
でも、SNSなどで手軽に情報が発信できる時代だからこそ、こういった質の高い世界観は貴重なのではないかと思います。
何気に熱く語ってしまいましたが、今回の旅でもこの「ご自由にお持ち帰り下さい」のお言葉に甘えて、頂いて参りました。
先日、海外ドラマを見ていたときに、機内販売誌を定期購読するってくだりがあって、まさかこの機内誌ってホントに売ってたりしないのかな…と今更ながら検索したら、やっぱありましたね。(今頃気がつくなんて…)
居場所が落ち着いたら、定期購読してしまうかも…
でも、旅の途中で出逢うから、読んでみたくなるのかも知れませんね。
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