柳生の殿様が手をつけた女性の子供は超一流の大阪商人に育った。
柳生家が大名になったは良いが、金勘定ができず借金まみれの侍世帯を立て直すべく無理やり呼び出された主人公「一夜」が活躍する物語。
この方の物語に出てくる登場人物は、どれもハラがあって怖い…読む人によっては人嫌いになりそうな気がします。
しかし都会に生まれ育ちそれが当たり前の方、または田舎から転勤で都会に出てきて他人を押し除けてまで出世したいというような人物を見ていると、今も昔も人の考えることは同じだな、そんな感じがするのは気のせいでしょうか。
その辺りを割り切って、またそのような作品なのだと分かってくると面白い作品です。
決して悪い意味ではなく、作品としてはとても面白いという意味で。