巷ではRPAやAI、そしてDXという言葉が相変わらず「進んだキーワード」としてウロウロしているようです。
しかし、どの言葉(仕組みや取り組み)も先に進めていくと、最終的にヒトに行き着くことに牽引する人間は気がついていない。
いや、気がついてはいるのだろうけど、あえて見えないようにしているという言葉の方が合致しているのではないかと感じている今日この頃です。
本当に誰でもできるような単なる流れ作業以外は、「ヒト」が育たなければ次に繋げることができない。
RPAやAIの導入を否定はしない、元そっち系の人間である私自身、どんどん入れるべき派なのだけれど、今の日本国内企業の多くは、単に属人化した作業や業務を自動化できれば安泰だと考えているのが思い切り透けて見える。
確かにキーマンとなるような、ある程度優秀な人間の負荷が下がると、その人の負担は減るし組織としても新たな取り組みにパワーシフトできるので一時期はよくなると思う。
しかし、新たに導入したその仕組み(例えばRPA)を構築するに至ったノウハウ、機転の効かせ方などは置き去りになってしまう。
ただでさえキーマン以外はいくらでも取り替えのきくような人間(失礼)ばかりがハバを利かせているような組織の場合、それらの人間は先のことを何も考えていない。そう、単に自分たちが楽になれば良い、システムや他人が夢のように丸投げすればササっと面倒なことをやっておいてくれるような低レベルな思考力しかない。
なんにしろその業務プロセスを自動化できる仕組みに置き換えた場合、そのキーマンには他の業務を実施させるだけの余裕は生まれるが、その余裕をヒトと組織の次に繋げられるよう向けていかなければならないと考える。
その辺りの視点が持てないような組織(企業)は、今まで通り古い考えとやり方を変えずに滅びてもらった方が良いのではないかなぁ。
時にはこんな愚痴もツラツラと...