非常に分かりやすく、そしてエンタメっぽくラノベチックな時代小説を、数多く手掛けられるイメージの作家さんです。
読んだ後にふんわりとした微風のような味のあるこのシリーズも、2シーズン目の山場に差しかかり、ますます面白くなってきています。
というか、過去の作品を後追いで読んでいるので、すでに十一巻まで出ており、書き下ろしの特別編まで出ているようです。
最近は、小説を文字としての作品を読まず、お忙しい方はオーディオブックで済ます方も多いようですし、そもそも文字としての原作を知らずに漫画で出版されているものを手に取る方もいらっしゃるとのこと。
それはそれで否定はしませんが、自分の五感を投じてその作品を文字から読み取り、そして想像し、その作品に入り込むことで日々の暮らしから離れるということを楽しみとしている者からすると、何か寂しいような。
しかしまぁ、楽しみ方は人それぞれですし、識字率が上がったとはいえ、今も難読の方が数多くいらっしゃることからすると、多少は仕方ないことなんでしょうねぇ。