2009年に出版された作品です。
面白いとは思うのですが、いわゆる稲葉色が濃い感じが気になる作品です。。
この後続刊が出ているようですが、3冊目以降は出ていないようです。
色んな方の本を読み続けていると、どの方の作品もその作者の色が見えます。
本を読むことが当たり前の方であれば、この意味がお分かりになられるのではないかと思います。
それが良い方向に出ている場合は売れるのかも知れませんが、書き手の色が向こう側(読み手)まで透けて見えてしまうことがあるのです。その助け方が良くない時、面白さが半減してしまうことがあるのですよねぇ。
好きな作家さんなので、こう言うのに当たると辛いですねぇ。
しかし、作品を書き続ける、産み出す行為は産みの苦しみを伴うものなので、大変だと思うのです。
私には何かを書き綴るような資質はありませんが、仕事ではモノやコトを生み出すことを生業としている身なので、レベルは違えど、その苦しみは分かる気がします。
で、続刊ですが、早速、Amazonで古書を見つけたのでポチりました。
地方都市、それもかなりの田舎に育ちましたので、当時レンタルレコードができた時は買うほどの金額を支払わなくとも、好きなアーティストの音楽を聴くことができることに驚愕すると共に、行く所もなく家から近すぎて用がなくても入り浸っておりました。
そんな田舎町から進学を機に少し都会の街に移り住み、そこで古書店を見つけて物珍しさから入った途端、古書の魅力にも取り憑かれてしまいました。
田舎には古書店すらないところもありますので、自分には珍しかったのと、少ない小遣いでも、欲しい本を見つけることができれば買って読むことができる。そんな世界に引き込まれないはずはありません。
しかし、最近は本を読む方が少なくなったのと、電子書籍が当たり前の時代になったため、古書店も苦しいようです。
時折古書店のショップをネットで覗くことがあるのですが、東京では安くても数百円する古書が、数円(ひと桁ですよひと桁)で出品されていることも多々あり、送料で200円や300円になるものが結構あったりします。まぁ、送料に利益を含ませているとしても、徒歩や自転車で通える範囲でない限り、必ず交通費はかかるわけですから、送料込みでもかなりお安いということになります。
私も電子書籍で良いものは、できるだけ電子書籍として購入するようにしていますが、サービス会社がなくなると、途端に読むことができなくなる恐れのある電子書籍には、かなり不安を感じています。
そんな理由から、小説や文献などは紙媒体で購入し、スキャンして保存するようにしています。
保管する場所が確保できないというのもありますが、実は子供の頃から、読み物を電子的に保管したいという欲求がありました。紙媒体は年月と共に色褪せてしまいますが、若い頃に出会った作品は、自身の記憶の中で色褪せることなく生き続け、そして成長し続けると思っています。それが自分の成長にも役立つのではないかとも。
キモいオタクですねぇ。