2014年初版の文庫ですが、今野敏先生の初期作品が詰まった良作です。
デビューまもない頃の作品や、時代に翻弄されながらも必死に綴られた作品は、末端の読者である私がみても、迷いながら綴った事が読んで取れるくらい拙さが伝わってきます。
今の今野作品を知る読者には、あそこに続いていく過程がすごく楽しみなのではないかと思います。だから面白いか?そう言われると「う〜ん」と唸ってしまう部分もないことはないのですが、「これを書いた方が、こんな風に大きなスケールの作品を描くようになるのか」と...
今、さまざまなSNSやネットの世界では、短所だけを垣間見て極端な意見を声高に吠える人の声がおおきくとりあげられる変な風潮がありますが、それは彼らだけが悪いのではなく、そのような風潮に育ててきた親の世代に大きな責任があるのではないかと私は思います。
製造や研究の世界も同じように、目先だけしか見えない二流、三流の◯系ダメ人間に道を閉ざされ、国内の優秀な方々がどんどん日本を離れて海外で活躍している世の中を見ていると、ここにもこの悪い影響が繋がっているのではないかと思えて仕方ありません。
もう少しモノやコトを創るヒトやその才能を、大切にできる日本に変わっていけるとこの国の未来も少しだけ明るい方向に向かうのではないかと思います。
あぁ、また駄文だ!