この方の作品は静かに進んでいくこともあれば派手に動くこともあるのですが、総じてその派手さも派手派手しさがあるわけではなく静か目な派手といったところでしょうか。
どちらかというと見た目は穏やかなのに秘めた心のうちには燃えるような何かがあるといったようなものかと思います。
この物語も表向きは昼行灯のように役所勤めに生きる同心が、裏では極悪非道な者たちを成敗するというような簡単なイメージになてしまいがちな内容を、笑あり涙ありで書き綴ったものです。
この方の作品は総じて好きな方なのですが、読む際に没頭するというよりもサクっと読んでスッキリといったタイプの作品が多いように思います。
ライトノベルのようなイメージでしょうか。
にもかかわらず何かが残るというのは面白いですね。