私は観たことはないのですが、テレビドラマにもなり有名な「妻はくノ一」や、耳袋シリーズで有名な著者。
この方が書く時代小説は、時代小説は初めてと言う方でも非常に入り込みやすいと思います。
だからと言って内容が軽い作品ばかりではなく捻りもありますし、中には人の心の深さや重さも感じられる作品も数多く手掛けられているのは凄い方だなぁ、と私は思っています。
言葉は時代と共に変化するものであると私は思っています。
このため、現代に生きる人が日々触れているものとは違う言葉遣い、昔々に綴られた書籍などは、時折読む行為(心)が折れそうになるくらい読みづらかったりするのですが、この方が綴ると「チョっと乱暴」ではあるけれども、言葉や考え方が現代風に置き換えて描かれているので、非常に分かりやすく共感し易い。
そう言った目で見ると、実は池波正太郎先生の作品も比較的平易な言葉で記されているため、非常に読み易い作品に仕上がっているのですが、風野先生の作品はまたチョっと違う。
非常に軽く見えるし軽く読める。
本格的な時代小説ではないと言うような意味合いではなく、多分書かれているジャンルが「まったく違う」のでしょうねぇ。
しかしこの先また時代が進むにつれ、言葉が持つ意味が変わっていくと、現代の言葉が読みづらいと思うような時がくるのでしょうか...。
あぁ、いつもながらの駄文だなぁ。