勧善懲悪で単純明快な時代劇です。
何も考えず、現実逃避してストレス発散するのには良い作品ではないかと。
時代劇を好むオッさん達の多くは、日々の仕事で抱え込むストレスなどを、現実逃避的な作品に求めるため、結構売れているんだとか。
しかしまぁ時代劇に限らず他のジャンルでも、日々の暮らし何かから逃避するために本の世界に没頭する事が多いのではないかと思います。
批評家の方の中には、そういった作品を駄作だとか中身がないだとか、色々墜としめるような感想を述べるコメントもあるんだとか、しかしそれはどうかと思いますねぇ。
作品が文学的にどうか、そこは読者が一時の心の安らぎと解放が得られるものであれば、それがひとつの文学の世界なのではと思うんですけど、まぁ、色々言わないと生きていけない人もいるんだろうと、逆に可哀想になります。
現代社会に生きる人々が心に抱える屈託、これらを一時的にでも解放し和らげる作品を届けたい。
そう言う思いを持って、この世に作品を送り出す作家先生もいらっしゃります。
文学的に納得できるか否か、それは作り手側の都合であり、そちらの世界のお話しです。
最終的には商売として売れるか売れないか、それが売れなければ自己満足の世界のお話なのでは...
世の中には他から何も吸収することなく、何も考えず、何も生み出す事なく消費だけする。そして他人を蔑めてばかりのヒトに見える生き物が相当数生息しています。
自分以外の何かから学び、昇華しながら生きていこうとする人の方が、より人として生きているのではないかと…(イミフ)