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11月, 2021の投稿を表示しています

夢に見た娑婆 縮尻鏡三郎

佐藤雅美 著 夢に見た娑婆 縮尻鏡三郎 読了 2019年にお亡くなりになられてしまいましたが、この方の作品はどれもみな濃く、そして非常に面白い、そして書かれた時代の描写がすごくうまい。 作品の背景となる時代をしっかり調べあげ、それを惜し気もなく作品に落とし込まれるため、アタマが空っぽの私には、とても勉強にもなります。 読み始めたら止まらない。そういう良作を数多く生み出した方でした。 この方の新作をもっと読んでいきたかったですねぇ。 残っている未読の作品を買い求めて読まねば...

酔い待ち草 天神小五郎 人情剣

 辻堂魁 著 酔い待ち草 天神小五郎 人情剣 読了 2019年6月に発行された同シリーズの第二作目です。 色んなシリーズをお書きになられているため、シリーズの三作目がいつ出るのかは分かりません。 何となく先が読めるのに、それを気にせず気軽に楽しく読めるのところが気に入っています。 この先も出てくれると良いのですが。

第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来

 クラウス・シュワブ 著 / 訳者 世界経済フォーラム 第四次産業革命 --ダボス会議が予測する未来 読了 2015年に記され、2016年秋に発行された一冊。 描かれたのが6年前のため、今読むと少し内容が古かったり、「ん?|と思うような部分もあるが、なかなか面白い内容です。 Amazonなどの書評を見ると、管理職の方には読んでいただきたい、というような内容もありましたが、テクノロジーや経済を理解できていない管理職が多い日本では、特にテクノロジーを理解できない方だとサッパリ理解できないのではないかと思いますねぇ。 多くの業務を丸投げすることで合理化したなどと思っている方々には、ちょっと辛い内容ではないかと。 どちらかというと、先日拝読したHit Refresh(Microsoft CEO サティア・ナデラ氏著)の方が、リーダー格になる方にはしっかりと読んでいただいた方が良い内容なのかもしれないかも、などと思ってしまいました。 確かに、高い視点から見た場合には「ふむふむ|などと思うのかもしれませんが、語り口が早く、ある程度自分のペースを見つけなが、らわからない部分を調べる癖がない人には理解できない可能性があるような印象でした。

MacBook Pro M1Pro (14インチ)を購入

 ようやく、本当にようやくmacを購入しました。 M1が出た時にも欲しかったのですが、最初のやつを買うと後で後悔することがある(ABA初期がそうだった)ので、ジっと我慢してようやくMacBook Pro M1Pro 14インチを購入しました。 Maxがイイのは当然分かっていますが、そんなお金ありません。 普通の子持ちのサラリーマンですからねぇ。 このMacBook Pro 、ストレージは512GBですが、それ以外はProの一番盛ったヤツです。 前のが10年くらい使い倒しましたので、今度も...いやいやもう少し頑張って稼いで5年くらいで買い替えられるようになりたいですねぇ。 特に動画に凝っているワケでもありませんし、基本的にデータはNASや外付けHDDで管理・保存していますので、ストレージは大丈夫かと思っています。 それにデータっつったって、ほとんどコード書いてもPythonとか、普通のテキストばかりですし、前のMBPも256GBで何と足りていましたからねぇ。 おまけに最近は、Cloud上にシステムの勉強や本番環境もありますんで、内部ストレージは完全に趣味の世界です。 そういえば、今回のmacは以前つかていたものと比べると、オトがダンチですね。 Amazon Musicのアプリを入れて音楽を流して使っていますが、非常に心地よい。 また、どこかの誰かのように、高い次元での話ではありませんので(笑) でも本当に全てが心地よくなっています。 確かにこりゃ無駄なんじゃ?なトコはありますけど、それも含めて心地よい。 だから楽しい。 仕事は一部を除いてWindows環境ですし、一部を除けばWindowsで十分です。 いや、今のWindowsは本当に使いやすくなりましたし好きですけど、心地よくはない。 優れてはいるけど家で仕事にも趣味にも使える今のこのmacは最高です。 また長く付き合っていきたいですねぇ。

日雇い浪人生活録 12 金の穽

 上田秀人 著 日雇い浪人生活録 12 金の穽 読了 日雇いで浪人生活を過ごしていた主人公が、実直なところ見込まれ両替商に雇い入れられた事から、この物語が始まる。 田沼意次は賄賂政治の悪者扱いという言い伝えが根強くあるが、近年なぜそのような事を行っていたのか、別の面で語られはじめている部分に光をあてた良作です。 後年の武家社会とそこに巣喰う武士が如何に愚かだったのか、現代の日本企業の文化にも通じる部分が見えてくるからこの作者は怖い。

Hit Refresh

 サティア・ナデラ/グレッグ・ショー/ジル・トレイショー・ニコルズ/ビル・ゲイツ 著 山田明美/江戸伸禎 訳 Hit Refresh 読了 言わずと知れたMicrosoft CEOであるサティア・ナデラを中心とした方々によって、テクノロジーを中心で記されてはいますが、それだけでないさまざまな視点で、さまざまな世界について記された逸品です。 Microsoft OEOとしての目線で描かれているので、基本的に世界を見つめる目線が高い、これが自身の参考になるか分からないところもあるけれど、システムの端っこで生きていく上では非常に面白く、目から鱗的な内容でした。(笑) テクノロジーを中心として、世界経済や人々をどうやって成長できる世界へ持っていけるか、面白すぎて途中からパタパタ書き留めながら読んでしまった。 内容はもっと深くてテクノロジーの話だけではないのだけれど、あまり深く書いてもほぼ数人しか読んでいただけていないBlogですから(笑) Apple好きな方々の中には、Microsoftを敵視する方もいらっしゃるかと思います。でもねぇ、テクノロジーってそんな視点で見て使っちゃ面白くないんだよなぁ。 ということで、Appleだけにとどまらず、テクノロジー全般が好きな、テック系な考えに偏りがちな私にとってはホントに参考になります。 情シスと呼ばれる職業についた方には是非おすすめしたいですねぇ。 いや、マジ面白かった。

江戸橋慕情 研ぎ師人情始末(9)

 稲葉稔 著 江戸橋慕情 研ぎ師人情始末(9) 読了 従兄弟で町方同心の手先もする事になった、元武士で研ぎ師の物語 本作も先が読めないハラハラするのですが、一部どうもグダグダな感じもある、しかし面白く拝読させていただいた一作です。

佐伯泰英 著 新・酔いどれ小籐次 21 雪見酒

佐伯泰英 著 新・酔いどれ小籐次 21 雪見酒 読了 現代小説が全く売れず、廃業の危機に陥った事もある九州出身、今イチ推しの作家センセ。 一時、月刊佐伯と言われてる程面白い作品を数多く産み出し、熱海の惜櫟荘を買取り、大改修して少しペースを落としつつ、79歳になった今でも書き続けている。 御槍拝借にはじまり、次世代を育てる過程に入った今でもシリーズそのものに失速感は全くなく、基本を崩さず、しかし形を変えつつ飽きさせない逸品。 この方が書き続けるその作品を、いつまでも読み続けたいと思える方のお一方です。

六道慧 著 御家人風来抄 天は長く

 六道慧 著 御家人風来抄 天は長く 読了 御本人があとがきにも記されているように、「御家人斬九郎」の続編のような切り口で描かれた逸品です。 いやホントに、この流れは何処かで観たような…と思いながら読み終えたら作者自身の告白が。 この作品をご覧になって面白いと思う方と、そうでない方に真っ二つに分かれるようですが、私は割と前者の方でした。 この後2年くらいの間に全部で6作しか出ていない事を考えると、面白くはあるけれど、長く続けるにはマンネリ化し易い構成なんでしょうかねぇ。

上田秀人 著 辻晩奮闘記 三 鎖国

上田秀人 著 辻晩奮闘記 三 鎖国 読了 島原(天草)の乱の後の長崎に舞台を移した逸品 この方は「一作一作全力で書く」とおっしゃられている通り、読む作品が全て手に汗握る力作が多いのは間違いないです。 しかし人の狡賢さ、妬み、嫉みなど、人が持つ一番いやらしい面を書き綴るのが上手いがために、「なるほど!そう考えるのか」と思う部分も多いが、読み進めるのが辛くなる事があるのも事実。 都会(だけではないが)の「自分さえ良ければ他は蹴落とす」腐った根性の人間を描かせたら天下一品なのは間違いない方です。 私の知る限り、人を動かして生きていくしか術を持たない(能のない)人間を描かせたら、天下一品ではないかと思います。 その世界も面白いといえば面白いのですが、人を利用することしか考えずに生きていくのって、本当に面白い人生と言えるのでしょうかねぇ。