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10月, 2021の投稿を表示しています

和久田正明 著 地獄耳 2 金座の紅

 和久田正明 著 地獄耳 2 金座の紅 読了 まぁ、これも勧善懲悪的な軽い内容の一作でございます。 文献やWebで調べると、イマイチ理解が追いつかないコトが書かれていたりするので、何気に引っかかり(調べ)ながら読むと頭の中にそれが刻まれていくと言う面白い読み方ができたりします(笑) 軽い気持ちで読むのには面白い作品です。

思考停止という生き方はどうなのか

 同僚と、あるセキュリティの問題について話をしていた時のこと。 まぁ、セキュリティというよりもそもそもITに関して目を閉じ耳を閉ざして生きている方は、かなり大勢いるのはわかってはいるのですが、それが仕事に関わる事になるとそうも言っていられないと思うのですよね。 だから人は日々何かを学び、それをサラリーをいただく糧として活用していくのではないかと思っているのですが... 今起きている事象に対し、こう言ったところを確認して対処していくと良いのでは?と話をしていたのですが、どうも電話の向こうの同僚は「自分に関係ない世界(自身の仕事の範疇じゃない)のこと」だと思ったらしく、トンチンカンな回答が始まりました。 どうも途中で思考を停止させてしまったようです。 いやいや、そこはちゃんと自社に対してキミが抱えている業務(サービス)の中で起きていることなので、少しは把握・理解して周囲を動かしてほしいと思っても、なかなかそうはいかなさそうです。 まして私は上司でもないため、そこまでは言うつもりはありません。(今はテクハラだとかすぐにアホな事言い出すのが多いし) 彼と組んでる上司も似たようなモノですので、部下が似てくるのは仕方ない事なのかも知れませんねぇ。しかし丸投げするにしても、全体的な流れは理解している必要があるんじゃないかなぁ。 とまぁ、テクノロジーの進化とともに「自分は詳しくないから」と投げ出す方が多いようですが、今の世の中ある程度は理解しておかないと、全てと言っていいくらいの仕事がテクノロジーを基礎にしてできています。 その部分をアタマから思考停止してしまい、適当なことやっているとサイアク組織がなくなってしまうんですけどねぇ。 東京に来てから思うのですが、テクノロジー関係に限らず、自分が好きな事以外に対して全く思考しない人が多い、考えずに丸投げする人種が多い事に驚かされます。 単に関東周辺に生まれ育っただけで、組織の中心に近い場所で勤務している人が多い企業は、今までよりさらに淘汰される速度は速くなっていくのではないかと思うのです。 全ての人がそうだとは思いません。やはり様々なモノやコトの中心に近い場所で優れた教育や環境に触れてきた方は、相対的に優れた方が多いのも確かです。 しかし地方から頑張って都市部に異動などにより進してきた方の方が、思考停止する確率は少ないのではないかとも.

免許更新を行うことができました

 昨日、あの雨と風に見舞われる中、優良講習とはいうものの、ある理由があって府中の運転免許試験場まで更新手続きに行ってまいりました。 まぁ、雨だし少し人は少ないんじゃ?と思ったのは甘かったようです。 東京は田舎と違い、人が多いのですから当たり前っちゃ当たり前なんですけど、久しぶりに接する「あの雰囲気」に辟易してしまいました。 まず、人が多いのにもかかわらず、COVID-19の影響か入場制限が行われており、建屋の外に長蛇の列。これは仕方ないんですけど... 雨が横なぶりなもんですから、傘も小さかったり骨が弱かったりする方は、骨がひっくり返ったりして、みなさんが並んでいる通路も、屋根が修理されていないところは雨漏りどころか屋根がないのですから、その部分は列が切れる始末。 ちょうど私の後ろに並んだ年配の女性は、距離感が全くないらしく、傘から垂れてくる滴が私にかかるので、少し離れて欲しいと言っても、列が動くと後ろからぶつかる勢いで迫ってくる始末。後ろには旦那さんらしき人がついていましたが、何ら口を挟むことなく押し黙ったまま。 いや、キミちゃんと注意しなさいよと言いたかったのですが、面倒な事になるのも嫌だったので、あえて傘を後ろの方に出して近づきにくいようにして並ぶようにしていました。 あんな状態で、車の安全運転なんて絶対にできないはずだと思います。 手続きのどこかで誰か気がついて取り上げてくれないかなぁ、などと思いましたが、あそこでは元本職の枯れたオッさん連中が流れ作業を惰性だけで手続きをしているだけでしょうから、とてもじゃないけど無理でしょうねぇ。 あんなんじゃ、今後も絶対に交通事故は無くならない...全部ではないにしろ、元本職の再就職先なんだから、ちゃんと人を見て判断してほしいですねぇ。 もう一つ不思議だったのは、都内の外れにある施設とはいえ、あんなに毎日人が手数料を支払って更新したり新規で取得しているにもかかわらず、地方の免許試験場とは雲泥の差、古くて汚くて最悪の建物でした。 おまけにエスカレーターは昭和のデパートのようなものが上りのみ敷設されており、下りはどうすんだよ、って... 足が不自由な方は、上りもですが下の方もかなり困難なのに、エレベータもない上階で講習して「はい、じゃあとは階段で降って下で免許証を受け取ってね」ときたものです。 片方じゃ交通事故で悲惨な目に遭

佐伯泰英 著 陰の人 吉原裏同心 36

 佐伯泰英 著 陰の人 吉原裏同心 36 読了 言わずと知れた佐伯泰英センセの最新作。 そろそろ80歳に手が届こうかとしている方とは思えぬ力作です。 しかし長く生きていると、老いは誰にでも必ず訪れてしまうものなので、一読者としていつまでも描き続けて頂きたいと願うばかりです。 他にシリーズとして残っているものは「酔いどれ小籐次」がありますが、そちらは2021年11月9日に出る予定だとか。 楽しみではありますが、無理だけはして頂きたくないと思う今日この頃です。

さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや 10(最終巻)

さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや 10 読了 徳川家斉公の時代に、武士の次男に生まれながらも鶯を育て、美声で鳴かせることを生業とし、それにより家計を潤わせて生きながらも面白くもない日々を過ごしていた主人公が、ある日入った「めし屋」の食と主人に魅入られ成長していく逸品、その最終巻です。 作者は坂井希久子先生、和歌山出身の小説家、エッセイスト、そして官能小説家だという異色の方です。 Wikipedia によれば、第88回オール讀物新人賞を受賞されたとき、現役SM嬢であることが話題になったとか。 まぁ、読まないとわからないと思いますが、かなり表現がイロっぽいこともありますが、サラリと流れるように読み飛ばせるカタチで表現されているのは素晴らしいですね。 どこかでその官能小説も拝読させていただきたいものです。

稲葉稔 著 おしどり夫婦 研ぎ師人情始末(七)

 稲葉稔 著 おしどり夫婦 研ぎ師人情始末(七) 読了 読み始めて、コレは二回目だったと冒頭で気がついたのだが、どうせ面白いので最後まで読んでしまおう、と読んでしまえる一作です。 捕物帳ではあるのだが、登場人物の心意気が何とも言えない複雑だけど単純なところが何とも言えず面白いシリーズです。

稲葉稔 著 八丁堀手控え帖

 稲葉稔 著 八丁堀手控え帖 読了 熊本県生まれの、放送作家さんの作品です。 勧善懲悪的な作品の印象が強い方なのですが、結構捻りがあって、飽きがこない内容を描かれます。 この作品も同様に、勧善懲悪になりがちな内容を、色んな視点やベースになるような他の作品の知恵を取り込まれて面白く仕上がっています。 時代小説だけでなく、冒険小説やSF戦記なども手掛けていらっしゃるらしいですが、まだ拝読したことはないです。 いつかの楽しみにとっておきましょう。

和久田正明 著 影法師殺し控

  和久田正明 著 影法師殺し控 読了 悪が悪を退治する、勧善懲悪とは少し違いますが、心意気としては面白くも単純な一作です。 作者は、池波正太郎先生の作品が発端となった「必殺仕事人」や「ザ・ハングマンⅡ」など、当時非常に面白かった面白いテレビドラマの脚本も書かれていたとのこと。 本作品は 2012 年 7 月初版と少し古いものではあるけれど、気晴らしに読むのには丁度良いのではないでしょうか。 ただ、あまりに単純すぎるのか、続編が続いていないようです。

宇江佐真理 著 富子すきすき

 宇江佐真理 著 富子すきすき 読了 赤穂浪士に討たれた、吉良上野介の奥方である「富子」の苦悩を描いた逸品のほか、五編を収めた一冊です。 見る方の方角が変わると、見える景色が全く違う、吉良氏の地元は別として、その多くは赤穂側の視点で「忠臣」や「武勇伝」として描かれていることが多い中、この作品はその視点をさらに別の角度、吉良氏の奥方である「富子」さんの視線と思考から捉えた、非常に面白い作品だと思います。 そこから見える景色や思考は、これまでの「忠臣蔵」で語られてきた「軽薄」な物語ではなく、またく違う面白さを訴えてきます。 面白いと思う内容は人それぞれではありますが、その多くは片側からだけしか捉えられていないことが多いため、受け取る方はさらに偏向的な思考の方が多いと、そこからさらに思考が偏りがちです。 いわゆる「忠臣蔵」は私も好きで様々な役者さんが演じられた映像作品や本を拝見してきましたが、この作品は眼から鱗ですねぇ。 いやはや、短編であるがゆえにいろいろ詰まっていていますねぇ。

宇江佐真理 著 アラミスと呼ばれた女

 宇江佐真理 著 アラミスと呼ばれた女 読了 北国に生まれ育ったはずなのに、江戸っ子気質を持つ作者が、幕末期の江戸に生まれ、南国長崎で育ち、女性でありながら通詞という職業を貫き、時代の中で駆け抜けるように生きていく物語。 途中、息苦しくなるような内容ではあるが、読み終わる頃には寂寥感を抱く逸品です。 この方の作品はどれも、その時代に行き、そしてその場で見てきたのではないかと思われるような錯覚に陥るのですが、こんかいもまた同様です。 それくらい強く物語を表現できるって素晴らしいですねぇ。