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法曹界の幼き解釈

 面白そうなタイトルの雑誌?が子供の部屋に積み重なっていたので、借りてきて読み進めている。 その中に書かれている内容といえば、現代の法曹界に生きる方々が日々考えていると思われる研究内容なのだが、中には日本を代表する大学の出身者だったり、大学で教鞭をとっておられる方、さらに実際にその世界に身を置いて生きている方々が記されているものだった。 積まれている中で目に入った時、何かの書籍だろうと思っていたので、今後の参考になればと読み始めたのだが、全てではないにしろ、中には「まだこんなレベルのことしか理解できていないのか」と思われる内容のものが記されており、いわゆる「情弱」とはここまでダメなのか、と思わずにはいられなかった。 たしかに現代のテクノロジーの進歩は目覚ましく、そして思いもしない飛躍や流行が起きてはいるのだが、テクノロジーはさまざまな境界線が曖昧になっているうえに、その認識を改め法を変えていかなければ、そして何より自分達が生きている日本の法曹界は考え方や学びを変えていかなければ駄目だということに、全く気がついていない。 AIがどんな職業に影響を与えるのか、ということが話題になった時、弁護士という職業が挙がっていたのを見かけ、そんなことあるのか?彼らの多くは若い時から努力に努力を重ね、今の資格と職業を手に入れた文系の中では頂点に近いところにいるのでは?と思っていた。 しかし、今回のこの書を読み進めていく中で、彼らの(一部の方だろうが)思考は、全てローテク時代のまま止まってしまっており、自分達が整理し、考え、裁き、救い、さらに「今の世の中」を学び、人々の生活を支えていかなければならないという視点が抜けてしまい、型枠の中にあてはめて処理しているだけではないか、いやもしかするとそういう人は一部なのかもしれないが、それがどれくらい愚かなのかに全く気がついていない。 以前、Microsoft CEOであるサティア・ナデラ氏の著「Hit Refresh」を読んだ時、彼らのものの捉え方は、テクノロジーだけにとらわれず、世界的企業の視点は悩みも大きいが、人々の生活だけでなく、法の視点からもかなり進んでいると感じた。 彼らにも、現在、いや過去に、世界中のさまざまなテクノロジーが絡んで起きている犯罪や出来事を、もう少しよく勉強して欲しいとさえ思ったほどだ。 東京の片隅で、終わりかけたサラ

佐藤雅美 著 口は禍いの門 町医北村宗哲

町医北村宗哲シリーズ第三弾 元渡世人と言う変わった経緯を持つ医者の物語。 と言っても、元々医者を目指していたところに、色んな事情が絡んで渡世人になってしまい、また医者として「真っ当な」生活に戻ったと言うのがなかなかまぁ。 スラスラっと読めてしまうので、軽い気持ちで読める一作です。

Raspberry PiにVisual Studio Codoをインストールする

今年の11月に、Raspberry PiのOSがアップデートしていたことに年末の今頃になって気がつき、動きがモッサリしていた我が家のRaspberry PiもサクッとOSを最初から入れ直してみました。 最初に入れたバージョンよりも、動きが軽くなっているじゃないですか。 で、そもそもOSを入れ替えようと思っていたのではなく、Mac Book Pro M1 Proの環境が出たばかりで色々やろうとすると面倒臭いことがわかり、どうせならそれらの環境構築が落ち着くまで、Raspberry Piでどうにかナンないかと調べ出したことがきっかけでした。 OSを入れ替えて動きが軽くなったRaspberry PiにVisual Studio Code(以降VSCode)などというリッチな環境がインストールでき、ここで色々デバッグできそうじゃないですか。 ということで、早速コマンドを叩いてみましょう。 $ sudo apt install code -y 以前はもうちょっと面倒くさかたらしいですが、今はこれだけで少し待つと、あっさりとVSCodeがインストールされてしまいました。 早速、アクセサリにあるVSCodeを起動してみると、ほぼ自動的に日本語用の拡張機能までインストールされてしまいました。すごいですねぇ。 気を良くして、C/C++の拡張機能を入れてみたので、年末年始の間に色々弄ってみましょう。 そういえば、前のバージョンではChromiumでradikoの再生がモタモタしていたのですが、結構快適に動くようになていてビックリしました。

佐藤雅美 著 やる気のない刺客 町医北村宗哲

  シリーズ第二弾、相変わらず時代背景を詳細に調べ上げた内容を惜しげもなく盛り込み、それでいて面白く描かれている一冊です。 調べ上げた詳細が多すぎて、読む方は追うのが大変なんですけど、どこかで役に立てば (笑)

宇江佐真理 著 日本橋本石町やさぐれ長屋

  2014年に刊行され、2020年に文庫化された宇江佐真理先生の逸品。 江戸の下町で貧しいながらも懸命に暮生きる、長屋の住人の日常を描いたものです。 読み進めていくうちに、どこか心あたたまるストーリーに仕上がってるのは、この先生の作品の特徴です。 現代を基軸にして生きている今の人間が、当時の生活を想像して描いているわけですから当たり前っちゃ当たり前なのかもしれませんが、この作品に限らず、姿勢に生きる人々を描いた作品を読んでいると、実は当時の人間と、現代の人間の生きていく上での考え方って、全く成長していないのではないかと思えてしまいますから不思議です。 特にある一定以下の景色しか見えない、いや見ることのない人々からすると、各国の中枢で考え、そして行われていることや、世界中で起きていることを想像して理解し、自分の中で昇華(消化)させるのは難しいのではないかと思うことがあります。 あぁ、だから巷(特に今の時代はSNS)を見ると、こんなことが当たり前のように理解できず、くだらないことを喚き叫ぶ人が多いのか、などとも思ってしまいます。 勿体無いなぁ、せっかく現代に生きているのであれば、もっと視界を広げて生きていけるのに、なぜそうしないのだろう、そう思うことが多いのですが、人によって、いやその人がそれまで生きてきた中で、経験できた中で理解し昇華(消化)できる何かが違うのだと思います。 かくいう私も、大したことは経験していませんし、たいそうなことを考えて生きているワケではないですけど、ああいた生き様にはなりたくはないですねぇ。

電話はなぜつながるのか

 電話はなぜつながるのか 知っておきたいNTT電話、IP電話、携帯電話の基礎知識 仕事柄、システムだけでなく電話も扱うため、数年前にKindle版で購入したのですが、ようやく読み終えることができました(苦笑) まだ時代はLTE(4G)へ本格的に移行し始めた頃の内容のため、若干古く感じます。 しかし、電話がどのようにして接続されているのかを知るには、非常に役に立つ内容です。 一方で、コンピューターによるIP接続が当たり前になり、COVID-19が発端になったとはいえ、Web会議システムの技術やサービスが当たり前になってしまった今、今後本当に電話の電話としてのモノやサービスは必要なのだろうかと考えてしまいます。 確かに、従来の音声通信は手軽かつ安価ではありますが、IPV6になってしまえば、電話番号を基軸とした古臭い考えは捨ててしまい、IPへ移行してしまった方がよいとも思えますし、実のところ私も、電話番号を基本とする電話機の使い方は大嫌いです。(笑) まぁ、それは電話を電話として使う側の人々が、いつまでも古い考えから脱却できないからというところからきているため、技術に罪はないんじゃ(笑) この本の中には、単に電話がどうやって電話番号を使って接続するのかだけではなく、電話の接続技術が広く簡単に記述されているので、実は結構参考になります。 それでも眠たくなる内容が多いのですよねぇ。(笑)

佐藤雅美 著 町医 北村宗哲

  時代考証や史実を疎かにせず、それを惜しげもなく作品内に落とし込むため、下調べに1年以上かけられるものもあると言う稀なる作家さんです。 この作品は、角川書店のPR誌「本の旅人」に掲載され、2006年8月に角川書店から刊行されたもので、面白い作品であるにもかかわらず、やはり濃い内容に仕上がっています。 このあともシリーズ物として 3 作品出ているので、読み進めていくのが非常に楽しみな作品です。

稲葉稔 著 浪人奉行 八ノ巻

何も考えずに勧善懲悪を読むのも、何だか気が入らず面白くない時がありますけど、ちょうど今がそれにあたるのかも。 何も考えずに読むと面白い時にあたると面白かったんでしょうねぇ。 今は何か考えられる内容の物を、読むか観るかが必要なようです。 いや、面白い作品であることに変わりはないけれど、読む時の心境によって受ける印象が変わるということで...

妄想する頭 思考する手

暦本純一 著 妄想する頭 思考する手 読了 日本が誇る情報工学者。そして東京大学大学院情報学環の教授であり、ソニーコンピューターサイエンス研究所の副所長でもある。 iPhoneが日本で発売された当時、聴き始めたPodcast(今も番組は残っていますが)に「アキバ系!電脳空間カウボーイズ」と言う番組があり、そこで暦本センセを初めて知った時から、憧れの存在の方です。 単身赴任で上京することになり、その数年後に偶然、暦本センセの講演を拝聴する機会に恵まれました。 もう本当に、ウキウキしながら行った覚えがあります。 当然ながら、最前列の目の前の真ん中の席に陣取って拝聴させて頂きました。 本書は、暦本センセが研究していく上で、大切にされている考え方(妄想)や、ご自身のポリシーとされている事などを中心にした内容ですが、常に何かを探し求め、何かを解決する「モノ」や「コト」を生み出していくのが好きな私にとっては、この「妄想」と言う言葉が持つ意味が、今ではバイブルのような意味合いを持っています。 これから自分は何を探し求めて生きていけば良いのか、どうやったら新しいことを考えることができるのか、そんな感じで煮詰まってしまった若い方にも、参考になるのではないかと思います。 作中の一部に、ジェイムズ・ティプトリーJr.の「接続された女」のくだり、生身の人間がアンドロイドに乗り移って意のままに操るという話があります。ここではアンドロイドは美女で、乗り移る女は非モテ系の設定、それが男から求婚を受けたとき、「愛されているのは果たして外見か中身か?」を言う部分を読んだ時、すでに今話題のVRChat でも似たような現象が起きていると某所で聞いた事を思い出し、「やはりそうなのか」と… 今後、VRの世界が今のVRChatのような形のままで進化していくとは思えませんが、オリィ研究所で有名なあのロボットのようなものがVRの世界でも当たり前になった時、必ず同じようなことがまた出てくるのではないのかなぁ。 ジャックイン、映像や音声だけでなく、ある意味オリィ研究所のあのロボットと相通じる部分があるよなぁ。 やはりテクノロジーは面白い。

夢に見た娑婆 縮尻鏡三郎

佐藤雅美 著 夢に見た娑婆 縮尻鏡三郎 読了 2019年にお亡くなりになられてしまいましたが、この方の作品はどれもみな濃く、そして非常に面白い、そして書かれた時代の描写がすごくうまい。 作品の背景となる時代をしっかり調べあげ、それを惜し気もなく作品に落とし込まれるため、アタマが空っぽの私には、とても勉強にもなります。 読み始めたら止まらない。そういう良作を数多く生み出した方でした。 この方の新作をもっと読んでいきたかったですねぇ。 残っている未読の作品を買い求めて読まねば...

酔い待ち草 天神小五郎 人情剣

 辻堂魁 著 酔い待ち草 天神小五郎 人情剣 読了 2019年6月に発行された同シリーズの第二作目です。 色んなシリーズをお書きになられているため、シリーズの三作目がいつ出るのかは分かりません。 何となく先が読めるのに、それを気にせず気軽に楽しく読めるのところが気に入っています。 この先も出てくれると良いのですが。

第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来

 クラウス・シュワブ 著 / 訳者 世界経済フォーラム 第四次産業革命 --ダボス会議が予測する未来 読了 2015年に記され、2016年秋に発行された一冊。 描かれたのが6年前のため、今読むと少し内容が古かったり、「ん?|と思うような部分もあるが、なかなか面白い内容です。 Amazonなどの書評を見ると、管理職の方には読んでいただきたい、というような内容もありましたが、テクノロジーや経済を理解できていない管理職が多い日本では、特にテクノロジーを理解できない方だとサッパリ理解できないのではないかと思いますねぇ。 多くの業務を丸投げすることで合理化したなどと思っている方々には、ちょっと辛い内容ではないかと。 どちらかというと、先日拝読したHit Refresh(Microsoft CEO サティア・ナデラ氏著)の方が、リーダー格になる方にはしっかりと読んでいただいた方が良い内容なのかもしれないかも、などと思ってしまいました。 確かに、高い視点から見た場合には「ふむふむ|などと思うのかもしれませんが、語り口が早く、ある程度自分のペースを見つけなが、らわからない部分を調べる癖がない人には理解できない可能性があるような印象でした。

MacBook Pro M1Pro (14インチ)を購入

 ようやく、本当にようやくmacを購入しました。 M1が出た時にも欲しかったのですが、最初のやつを買うと後で後悔することがある(ABA初期がそうだった)ので、ジっと我慢してようやくMacBook Pro M1Pro 14インチを購入しました。 Maxがイイのは当然分かっていますが、そんなお金ありません。 普通の子持ちのサラリーマンですからねぇ。 このMacBook Pro 、ストレージは512GBですが、それ以外はProの一番盛ったヤツです。 前のが10年くらい使い倒しましたので、今度も...いやいやもう少し頑張って稼いで5年くらいで買い替えられるようになりたいですねぇ。 特に動画に凝っているワケでもありませんし、基本的にデータはNASや外付けHDDで管理・保存していますので、ストレージは大丈夫かと思っています。 それにデータっつったって、ほとんどコード書いてもPythonとか、普通のテキストばかりですし、前のMBPも256GBで何と足りていましたからねぇ。 おまけに最近は、Cloud上にシステムの勉強や本番環境もありますんで、内部ストレージは完全に趣味の世界です。 そういえば、今回のmacは以前つかていたものと比べると、オトがダンチですね。 Amazon Musicのアプリを入れて音楽を流して使っていますが、非常に心地よい。 また、どこかの誰かのように、高い次元での話ではありませんので(笑) でも本当に全てが心地よくなっています。 確かにこりゃ無駄なんじゃ?なトコはありますけど、それも含めて心地よい。 だから楽しい。 仕事は一部を除いてWindows環境ですし、一部を除けばWindowsで十分です。 いや、今のWindowsは本当に使いやすくなりましたし好きですけど、心地よくはない。 優れてはいるけど家で仕事にも趣味にも使える今のこのmacは最高です。 また長く付き合っていきたいですねぇ。

日雇い浪人生活録 12 金の穽

 上田秀人 著 日雇い浪人生活録 12 金の穽 読了 日雇いで浪人生活を過ごしていた主人公が、実直なところ見込まれ両替商に雇い入れられた事から、この物語が始まる。 田沼意次は賄賂政治の悪者扱いという言い伝えが根強くあるが、近年なぜそのような事を行っていたのか、別の面で語られはじめている部分に光をあてた良作です。 後年の武家社会とそこに巣喰う武士が如何に愚かだったのか、現代の日本企業の文化にも通じる部分が見えてくるからこの作者は怖い。

Hit Refresh

 サティア・ナデラ/グレッグ・ショー/ジル・トレイショー・ニコルズ/ビル・ゲイツ 著 山田明美/江戸伸禎 訳 Hit Refresh 読了 言わずと知れたMicrosoft CEOであるサティア・ナデラを中心とした方々によって、テクノロジーを中心で記されてはいますが、それだけでないさまざまな視点で、さまざまな世界について記された逸品です。 Microsoft OEOとしての目線で描かれているので、基本的に世界を見つめる目線が高い、これが自身の参考になるか分からないところもあるけれど、システムの端っこで生きていく上では非常に面白く、目から鱗的な内容でした。(笑) テクノロジーを中心として、世界経済や人々をどうやって成長できる世界へ持っていけるか、面白すぎて途中からパタパタ書き留めながら読んでしまった。 内容はもっと深くてテクノロジーの話だけではないのだけれど、あまり深く書いてもほぼ数人しか読んでいただけていないBlogですから(笑) Apple好きな方々の中には、Microsoftを敵視する方もいらっしゃるかと思います。でもねぇ、テクノロジーってそんな視点で見て使っちゃ面白くないんだよなぁ。 ということで、Appleだけにとどまらず、テクノロジー全般が好きな、テック系な考えに偏りがちな私にとってはホントに参考になります。 情シスと呼ばれる職業についた方には是非おすすめしたいですねぇ。 いや、マジ面白かった。

江戸橋慕情 研ぎ師人情始末(9)

 稲葉稔 著 江戸橋慕情 研ぎ師人情始末(9) 読了 従兄弟で町方同心の手先もする事になった、元武士で研ぎ師の物語 本作も先が読めないハラハラするのですが、一部どうもグダグダな感じもある、しかし面白く拝読させていただいた一作です。

佐伯泰英 著 新・酔いどれ小籐次 21 雪見酒

佐伯泰英 著 新・酔いどれ小籐次 21 雪見酒 読了 現代小説が全く売れず、廃業の危機に陥った事もある九州出身、今イチ推しの作家センセ。 一時、月刊佐伯と言われてる程面白い作品を数多く産み出し、熱海の惜櫟荘を買取り、大改修して少しペースを落としつつ、79歳になった今でも書き続けている。 御槍拝借にはじまり、次世代を育てる過程に入った今でもシリーズそのものに失速感は全くなく、基本を崩さず、しかし形を変えつつ飽きさせない逸品。 この方が書き続けるその作品を、いつまでも読み続けたいと思える方のお一方です。

六道慧 著 御家人風来抄 天は長く

 六道慧 著 御家人風来抄 天は長く 読了 御本人があとがきにも記されているように、「御家人斬九郎」の続編のような切り口で描かれた逸品です。 いやホントに、この流れは何処かで観たような…と思いながら読み終えたら作者自身の告白が。 この作品をご覧になって面白いと思う方と、そうでない方に真っ二つに分かれるようですが、私は割と前者の方でした。 この後2年くらいの間に全部で6作しか出ていない事を考えると、面白くはあるけれど、長く続けるにはマンネリ化し易い構成なんでしょうかねぇ。

上田秀人 著 辻晩奮闘記 三 鎖国

上田秀人 著 辻晩奮闘記 三 鎖国 読了 島原(天草)の乱の後の長崎に舞台を移した逸品 この方は「一作一作全力で書く」とおっしゃられている通り、読む作品が全て手に汗握る力作が多いのは間違いないです。 しかし人の狡賢さ、妬み、嫉みなど、人が持つ一番いやらしい面を書き綴るのが上手いがために、「なるほど!そう考えるのか」と思う部分も多いが、読み進めるのが辛くなる事があるのも事実。 都会(だけではないが)の「自分さえ良ければ他は蹴落とす」腐った根性の人間を描かせたら天下一品なのは間違いない方です。 私の知る限り、人を動かして生きていくしか術を持たない(能のない)人間を描かせたら、天下一品ではないかと思います。 その世界も面白いといえば面白いのですが、人を利用することしか考えずに生きていくのって、本当に面白い人生と言えるのでしょうかねぇ。

和久田正明 著 地獄耳 2 金座の紅

 和久田正明 著 地獄耳 2 金座の紅 読了 まぁ、これも勧善懲悪的な軽い内容の一作でございます。 文献やWebで調べると、イマイチ理解が追いつかないコトが書かれていたりするので、何気に引っかかり(調べ)ながら読むと頭の中にそれが刻まれていくと言う面白い読み方ができたりします(笑) 軽い気持ちで読むのには面白い作品です。

思考停止という生き方はどうなのか

 同僚と、あるセキュリティの問題について話をしていた時のこと。 まぁ、セキュリティというよりもそもそもITに関して目を閉じ耳を閉ざして生きている方は、かなり大勢いるのはわかってはいるのですが、それが仕事に関わる事になるとそうも言っていられないと思うのですよね。 だから人は日々何かを学び、それをサラリーをいただく糧として活用していくのではないかと思っているのですが... 今起きている事象に対し、こう言ったところを確認して対処していくと良いのでは?と話をしていたのですが、どうも電話の向こうの同僚は「自分に関係ない世界(自身の仕事の範疇じゃない)のこと」だと思ったらしく、トンチンカンな回答が始まりました。 どうも途中で思考を停止させてしまったようです。 いやいや、そこはちゃんと自社に対してキミが抱えている業務(サービス)の中で起きていることなので、少しは把握・理解して周囲を動かしてほしいと思っても、なかなかそうはいかなさそうです。 まして私は上司でもないため、そこまでは言うつもりはありません。(今はテクハラだとかすぐにアホな事言い出すのが多いし) 彼と組んでる上司も似たようなモノですので、部下が似てくるのは仕方ない事なのかも知れませんねぇ。しかし丸投げするにしても、全体的な流れは理解している必要があるんじゃないかなぁ。 とまぁ、テクノロジーの進化とともに「自分は詳しくないから」と投げ出す方が多いようですが、今の世の中ある程度は理解しておかないと、全てと言っていいくらいの仕事がテクノロジーを基礎にしてできています。 その部分をアタマから思考停止してしまい、適当なことやっているとサイアク組織がなくなってしまうんですけどねぇ。 東京に来てから思うのですが、テクノロジー関係に限らず、自分が好きな事以外に対して全く思考しない人が多い、考えずに丸投げする人種が多い事に驚かされます。 単に関東周辺に生まれ育っただけで、組織の中心に近い場所で勤務している人が多い企業は、今までよりさらに淘汰される速度は速くなっていくのではないかと思うのです。 全ての人がそうだとは思いません。やはり様々なモノやコトの中心に近い場所で優れた教育や環境に触れてきた方は、相対的に優れた方が多いのも確かです。 しかし地方から頑張って都市部に異動などにより進してきた方の方が、思考停止する確率は少ないのではないかとも.

免許更新を行うことができました

 昨日、あの雨と風に見舞われる中、優良講習とはいうものの、ある理由があって府中の運転免許試験場まで更新手続きに行ってまいりました。 まぁ、雨だし少し人は少ないんじゃ?と思ったのは甘かったようです。 東京は田舎と違い、人が多いのですから当たり前っちゃ当たり前なんですけど、久しぶりに接する「あの雰囲気」に辟易してしまいました。 まず、人が多いのにもかかわらず、COVID-19の影響か入場制限が行われており、建屋の外に長蛇の列。これは仕方ないんですけど... 雨が横なぶりなもんですから、傘も小さかったり骨が弱かったりする方は、骨がひっくり返ったりして、みなさんが並んでいる通路も、屋根が修理されていないところは雨漏りどころか屋根がないのですから、その部分は列が切れる始末。 ちょうど私の後ろに並んだ年配の女性は、距離感が全くないらしく、傘から垂れてくる滴が私にかかるので、少し離れて欲しいと言っても、列が動くと後ろからぶつかる勢いで迫ってくる始末。後ろには旦那さんらしき人がついていましたが、何ら口を挟むことなく押し黙ったまま。 いや、キミちゃんと注意しなさいよと言いたかったのですが、面倒な事になるのも嫌だったので、あえて傘を後ろの方に出して近づきにくいようにして並ぶようにしていました。 あんな状態で、車の安全運転なんて絶対にできないはずだと思います。 手続きのどこかで誰か気がついて取り上げてくれないかなぁ、などと思いましたが、あそこでは元本職の枯れたオッさん連中が流れ作業を惰性だけで手続きをしているだけでしょうから、とてもじゃないけど無理でしょうねぇ。 あんなんじゃ、今後も絶対に交通事故は無くならない...全部ではないにしろ、元本職の再就職先なんだから、ちゃんと人を見て判断してほしいですねぇ。 もう一つ不思議だったのは、都内の外れにある施設とはいえ、あんなに毎日人が手数料を支払って更新したり新規で取得しているにもかかわらず、地方の免許試験場とは雲泥の差、古くて汚くて最悪の建物でした。 おまけにエスカレーターは昭和のデパートのようなものが上りのみ敷設されており、下りはどうすんだよ、って... 足が不自由な方は、上りもですが下の方もかなり困難なのに、エレベータもない上階で講習して「はい、じゃあとは階段で降って下で免許証を受け取ってね」ときたものです。 片方じゃ交通事故で悲惨な目に遭

佐伯泰英 著 陰の人 吉原裏同心 36

 佐伯泰英 著 陰の人 吉原裏同心 36 読了 言わずと知れた佐伯泰英センセの最新作。 そろそろ80歳に手が届こうかとしている方とは思えぬ力作です。 しかし長く生きていると、老いは誰にでも必ず訪れてしまうものなので、一読者としていつまでも描き続けて頂きたいと願うばかりです。 他にシリーズとして残っているものは「酔いどれ小籐次」がありますが、そちらは2021年11月9日に出る予定だとか。 楽しみではありますが、無理だけはして頂きたくないと思う今日この頃です。

さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや 10(最終巻)

さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや 10 読了 徳川家斉公の時代に、武士の次男に生まれながらも鶯を育て、美声で鳴かせることを生業とし、それにより家計を潤わせて生きながらも面白くもない日々を過ごしていた主人公が、ある日入った「めし屋」の食と主人に魅入られ成長していく逸品、その最終巻です。 作者は坂井希久子先生、和歌山出身の小説家、エッセイスト、そして官能小説家だという異色の方です。 Wikipedia によれば、第88回オール讀物新人賞を受賞されたとき、現役SM嬢であることが話題になったとか。 まぁ、読まないとわからないと思いますが、かなり表現がイロっぽいこともありますが、サラリと流れるように読み飛ばせるカタチで表現されているのは素晴らしいですね。 どこかでその官能小説も拝読させていただきたいものです。

稲葉稔 著 おしどり夫婦 研ぎ師人情始末(七)

 稲葉稔 著 おしどり夫婦 研ぎ師人情始末(七) 読了 読み始めて、コレは二回目だったと冒頭で気がついたのだが、どうせ面白いので最後まで読んでしまおう、と読んでしまえる一作です。 捕物帳ではあるのだが、登場人物の心意気が何とも言えない複雑だけど単純なところが何とも言えず面白いシリーズです。

稲葉稔 著 八丁堀手控え帖

 稲葉稔 著 八丁堀手控え帖 読了 熊本県生まれの、放送作家さんの作品です。 勧善懲悪的な作品の印象が強い方なのですが、結構捻りがあって、飽きがこない内容を描かれます。 この作品も同様に、勧善懲悪になりがちな内容を、色んな視点やベースになるような他の作品の知恵を取り込まれて面白く仕上がっています。 時代小説だけでなく、冒険小説やSF戦記なども手掛けていらっしゃるらしいですが、まだ拝読したことはないです。 いつかの楽しみにとっておきましょう。

和久田正明 著 影法師殺し控

  和久田正明 著 影法師殺し控 読了 悪が悪を退治する、勧善懲悪とは少し違いますが、心意気としては面白くも単純な一作です。 作者は、池波正太郎先生の作品が発端となった「必殺仕事人」や「ザ・ハングマンⅡ」など、当時非常に面白かった面白いテレビドラマの脚本も書かれていたとのこと。 本作品は 2012 年 7 月初版と少し古いものではあるけれど、気晴らしに読むのには丁度良いのではないでしょうか。 ただ、あまりに単純すぎるのか、続編が続いていないようです。

宇江佐真理 著 富子すきすき

 宇江佐真理 著 富子すきすき 読了 赤穂浪士に討たれた、吉良上野介の奥方である「富子」の苦悩を描いた逸品のほか、五編を収めた一冊です。 見る方の方角が変わると、見える景色が全く違う、吉良氏の地元は別として、その多くは赤穂側の視点で「忠臣」や「武勇伝」として描かれていることが多い中、この作品はその視点をさらに別の角度、吉良氏の奥方である「富子」さんの視線と思考から捉えた、非常に面白い作品だと思います。 そこから見える景色や思考は、これまでの「忠臣蔵」で語られてきた「軽薄」な物語ではなく、またく違う面白さを訴えてきます。 面白いと思う内容は人それぞれではありますが、その多くは片側からだけしか捉えられていないことが多いため、受け取る方はさらに偏向的な思考の方が多いと、そこからさらに思考が偏りがちです。 いわゆる「忠臣蔵」は私も好きで様々な役者さんが演じられた映像作品や本を拝見してきましたが、この作品は眼から鱗ですねぇ。 いやはや、短編であるがゆえにいろいろ詰まっていていますねぇ。

宇江佐真理 著 アラミスと呼ばれた女

 宇江佐真理 著 アラミスと呼ばれた女 読了 北国に生まれ育ったはずなのに、江戸っ子気質を持つ作者が、幕末期の江戸に生まれ、南国長崎で育ち、女性でありながら通詞という職業を貫き、時代の中で駆け抜けるように生きていく物語。 途中、息苦しくなるような内容ではあるが、読み終わる頃には寂寥感を抱く逸品です。 この方の作品はどれも、その時代に行き、そしてその場で見てきたのではないかと思われるような錯覚に陥るのですが、こんかいもまた同様です。 それくらい強く物語を表現できるって素晴らしいですねぇ。

稲葉稔 著 ちょっと徳右衛門 幕府役人事情

 稲葉稔 著 ちょっと徳右衛門 幕府役人事情 読了 この方の作品は、勧善懲悪的なモノが多いのですが、珍しく経路の違った逸品です。 雰囲気的には宇江佐真理先生のような作風というか、人々の葛藤を描いた物語ですねぇ。 個人的には、非常に好感を持てる作品ではないかと思っています。

和久田正明 著 はぐれ十左御用帳 07 家康の靴

 和久田正明 著 はぐれ十左御用帳 07 家康の靴 読了 勧善懲悪のスカッとしそうで、そうでもないような、いやお色気が少し欲しいような面白い一作です。 松平定信の時代は、何だか今の日本経済を見ているかのような。 潔癖なのは良いのですが、それが行き過ぎて、経済が立ち行かなくなってる。 過去に、こんな良い手本があるのに、未だに政府と国内の企業はそれを繰り返そうとしている。 企業活動に経費削減は必要だが、Win Win、三方良しであるべきだと思うが、皆自分(自社)だけが良ければ、取引先が泣こうが叫ぼうがお構いなし…そんな取り組みが今でも当たり前のように進められている。 自分の首を絞めてるのに気がつかない、自分で自分の尻尾齧ってることに気がつかないってホワイトカラーはやはり優秀に見えて自分勝手なだけな人が多い... そこに早く気付かないと。

Raspberry Pi 4にリモートデスクトップのように接続する 2/2

 前回までの設定で、Raspberry PiにSSHやVNCを利用してリモート接続できるようになりました。 しかし、ある時VNCで接続している時に、Raspberry Piのデスクトップ画面が表示されなくなってしまいました。 こんなイメージですね。 いろいろ調べていると、HDMIでモニターに接続している端末でVNC接続している際に、モニターの出力が検出されなくなるとVNCからの表示アクセスが行えなくなるということが分かってきました。 しかし、Raspberry PiってSSHだけでなくVNC接続でメンテナンスすることもあるはずなので、何か設定する方法があるはず、そう思いいろいろ調べてみることにしました。 そこで最初に行き着いたのが、Raspberry Piの設定ファイル(config.txt)の中身をコンソール上で開いて書き換えるというもの。( Link ) これはこれで解決できることが分かり、私にとっては嬉しい内容だったのですが、ここでもっとGUIライクに設定変更できるのではないか、そう思い他にも調べてみました。 そこで前回お世話になった、indoorcorgielec.com様の掲載内容に行き着きました。 すっかりお馴染みになった、LXTerminalをクリックして画面を起動します。 表示されたターミナル画面に、以下のコマンドを入力します。 sudo raspi-config Raspberry PiのOSのバージョンにもよるようですが、キーボードの上下矢印キーを操作し 2 Display Options Configure dispray settings を選択し、Enterキーを押下します。 この項目がない場合は、Advances Optionsを選択するとのことです。 次の画面が表示されますので、やはりここでも上下矢印キーを操作して D1 Resolution Set a specific screen resolution を選択、Enterキーを押下します。 この画面では、 Default Monitor preferred resolution が選択されているので、リモートで接続した際に表示させたい解像度を選択します。 ご自身の環境に合わせて選択してください。 私の環境では CEA Mode 16 1920x1080 60Hz 16.9 を選択し

Raspberry Pi 4にリモートデスクトップのように接続する 1/2

 今回は、Raspberry Pi 4にWindowsでいうところの、リモートデスクトップ接続のようにGUIで接続し、別の端末から操作できるようにしていきます。 これまではSSHで接続して、七面倒臭いコマンドラインでRaspberry Piに接続することしかできませんでしたが、これで視覚的に分かりやすく便利になります。 多分、本当のラズパイ好きな方からすると、邪道な...などと言われそうですが(笑) Raspberry Pi本体側の設定 まず最初に、リモート接続される側のRaspberry Pi本体に設定を行います。 Raspberry Piの左上にあるラズパイアイコン(本当はClick her to open application menuと表示されていますが面倒なのでラズパイアイコンで通します)をクリックし、表示されるメニューから設定を選択します。 選択すると、その先にサブメニューが表示されます。そのサブメニューにある Raspberry Piの設定 をクリックします。 次に表示された画面の中から、 インターフェイス タブをクリックし、VNCの項目から有効をクリックします。 最後に、OKボタンをクリックし、念のためRaspberry Piを再起動します。 Raspberry Piのデスクトップ画面右上を見ると分かると思いますが、VNCのアイコンが表示されるようになっているはずです。 リモート接続する端末側の設定 次に、リモート接続するためのPCやmac、iPhone側の設定を行います。 今回は、VNC Viewerを使うことにしました。 このアプリケーションを選択した理由は、Windows、mac、iPhoneのどれもソフトウェアが公開されている方ということと、私の知る範囲で使い方がよく公開されていて、参考にしやすかったことです。 VNC Viewerは、こちらのサイトで公開されています。( Link ) ここからインストール作業を進めていきます。 Windowsもそうですが、macにインストールする際、警告が表示されることが環境によってはあります。 macの場合はdmgファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。 そして画で表示されているように、アプリケーションをmacのApplicationsフォルダに放り込みます。 macで警告画面が表示され

Raspberry Pi 4のミニピンジャックから音を出力する

 今回は、デフォルトではHDMI経由で音声が出力されている設定を、ミニピンジャックへ出力先を変更する設定を行なっていきます。 こうるすることにより、モニターの電源をOFFにしてもRaspberry Piの音が出力できるようになります。 あちこちWeb上を探してみたところ、Raspberry Piはミニピンジャックにヘッドフォンなどのピンを挿すと、音声出力先を自動的に変更してくれるような設定がデフォルトにもできそうなのですが、これはコマンドライン入力によるもののようですし、バージョンが変わってくるとこのあたりも、もう少し便利な方向へ変わってくるのではと思います。 とにかく今回は、出力先をHDMIではなくミニピンジャックに指定していくことがミッションです。 いつものことですが、コマンド入力で実施するのは嫌いですし極力避けていきたいので、できるだけGUIの操作で実施していきます。 画面左上にある、LXTerminalをクリックしてコマンド入力が可能な状態にします。 次のコマンドをコマンドラインに入力し、raspi-configの画面を起動します。 sudo raspi-config 表示された設定画面から、キーボードの矢印キー操作で以下の項目を選択してEnterキーを押下します。 1 System Options Configure system settings 参考にさせていただいたBlogでは、ラズベリーパイ財団の公式ドキュメントを日本語訳していただいていたものでしたが、多分バージョンが上がった際などに、設定項目が変わったのではないかと思います。 このため、ここにたどり着くまでにあちこち触って見つけたのがこの項目です。 次に表示された設定画面から、キーボードの矢印キー操作で以下の項目を選択してEnterキーを押下します。 S2 Audio Select audio out through HDMI or 3.5mm jack これで次の画面が表示されます。 デフォルトの状態では、0 HDMIが選択されているため、これを 1 Headphones に変更して、左右の矢印キーを操作し、 了解 を選択している状態でEnterキーを押下します。 最初の設定画面に戻ってきますので、左右の矢印キーでを操作して Finish を選択した状態でEnterキーを押下します。 これでH

Raspberry Pi 4にアンチウイルスソフトをインストールする 2/2

前回、コマンド入力でアンチウイルスソフトのClamAVをインストールしました。しかしこのままだと今後もコマンドライン入力でスキャンしていくことになるため、慣れ親しんだGUIでどうにかできないかと探してみたら、その方法を解説していらっしゃるサイト( Link )がありましたので、今回もまた、そちらを参考にさせていただきながら、GUI機能とウイルスチェックを確認してみました。 先人が作ってくれたり記してくださる環境や記録って、非常にありがたいです。感謝しかないですよねぇ。 で、これからclamtkという、ClamAV用のGUIフロントエンドをインストールします。 いつものコマンド画面を起動し、画面内に以下のコマンドを入力します。 $ sudo apt-get install clamtk しばらく待つとインストールが完了するので、画面に表示されるyキーを押下して待ちます。 インストールが完了したら、Raspberry Piを再起動してください。 ここで再起動しないと、GUI機能でスキャンしても途中で落ちることがあります。 無事に再起動が完了したら、画面左上のラズパイアイコンをクリックし、表示されるメニューの中からアクセサリーを選択します。 するとClamTkの名前(記載)がありますので、これをクリックして起動します。 すると画像のようなウインドウが表示されます。 メニューをよく見ると、スケジュールと書かれているので、もしかしてスキャンをスケジュールできるのでは?と期待し、ここをクリックしてみます。 思った通り、フォルダの選択はできませんが、スキャンする時刻をスケジュール化してくれることがわかりました。 ちなみに、パターンファイルのアップデートは自動的に行われるので、この画面では設定できないようになっています。 スケジュール時刻をセットできたら、閉じるボタンをクリックします。 念のため、私はここでもRaspberry Piを再起動しました。 とりあえず、テストなのでファイルを選択してテストスキャンしてみます。 自分で作成したファイルがありましたので、これを選択し実施したのですが、思ったよりも時間がかかりました。 たった一つのテキストファイルをスキャンしただけですが、思ったよりも時間がかかります。 これはやはり非力なRaspberry Piだからだと思います。 この程度は我

Raspberry Pi 4にアンチウイルスソフトをインストールする 1/2

 今のところ、最終目的はWebラジオにブラウザ経由で接続し、手持ちのスピーカーに出力してかけっ放しにすることなので、インターネット接続が必要になります。 そうなると、最低限のアンチウイルス対策は必要になりますので、ここでRaspberry Piへ導入が可能なアンチウイルスソフトを探しました。 有料版ではトレンドマイクロのウイルスバスターがあるようですが、まだそこまで手が出ませんので、唯一と言っても良いClamAVというソフトウェアをインストールすることにしました。 参考にさせていただいたのは、こちらのサイトです。( Link ) まず、おなじみになってきたコマンドウインドウを起動します。 次に、clamavのパッケージが用意されているとのことなので、これをaptコマンドを入力してインストールします。 $ sudo apt install clamav インストールが完了すると、最後にアップデートするように訪ねてくるので、ここでは「y」と打ちます。 コマンドライン入力でも、画面のように多少親切にプログレスバーのような表示をしてくれるものは、初心者の私には非常にありがたいです。 参考にさせていただいたサイトにも記載されていますが、念のためウイルス定義ファイルの更新をしてみます。 $ ps aux | grep [f]reshclam やはりバックグラウンドで動いてくれるようで、助かります。 この方法では、リアルタイムスキャンを行いませんが、コマンドラインで手動スキャンするには面倒ですよね、だからと言って、いきなりスキャンするコマンドを作ったり、リアルタイムスキャンを設定するのは、何気に面倒なことが分かったため、次回はGUIでオンデマンドスキャンを行えるように、していこうと思います。 あ、忘れていましたが、インストールが完了したら、Raspberry Piを再起動することを忘れないようにしましょう。 最近のWindosやmacは、アプリケーションプログラムをインストールした後に、必要に応じて自動的に再起動してくれるほかは、ほとんど再起動が必要なくなってきています。しかしRaspberry Piはまだその辺りはこなれてきていないようですので、何かをインストールしたり、削除した場合は、必ず再起動してくことを忘れないようにしましょう。

LXTerminalって何?

 Raspberry Piを使うようになり、と言っても以前からWindowsやmacでも似たようなことはしていましたが、普通の方がコマンドで操作することはあまりないと思います。 ましてやRaspberry Piの記事で書かれている内容は、ほとんどがSSHで接続するか、Raspberry Pi本体に打ち込んで操作するもので、普通の方が操作するようなGUIによる操作はかなり少ないです。 ここでじゃあRaspberry Piのデスクトップ画面でコマンド打つ時って、何を使うのよ、って話になります(ここまで書いて今頃かよ!って言われそうですが) Raspberry Piのデスクトップ画面でコマンドを打つ際、デスクトップ画面の左上にある黒くて怪しいアイコンをクリックします。 これをLXTerminalというらしいです。 らしいって何よ、って私もRaspberry Piを触り出して、まだ数日なので、細かいことは知りません。特に様々なRaspberry Pi特有の言葉やアイコンを指し示すことが分かっていません。 簡単にいうと、 Windowsでいうところのコマンドプロンプトが表示されるDosの画面だったり、masだとターミナルのこと を言います。 日々プライベートで使っているmac(Windowsも持っていますが)は、ベースはUnix(ユニックス)です。 Raspberry PiもLinux(リナックス)をベースに軽量最適化されたものですから、大雑把にいうと、実はmacと同じ流れを組むものです。 しかしWindowsの利用者(コンシューマ・オフィスワーカー含め)以上に、macの利用者はエンジニア職の方を除くと、コマンドを使うことが少ないようです。 使っても何らかの必要に迫られてチョっと叩くだけという方がほとんどなのではないでしょうか。 そもそもmacの成り立ちは、あのジョブっさん(愛を込めて言ってます)がGUIを当時のXeroxで見て、コンピューターの操作はこれだ!と(言ったか知らんけど)取り入れたので、これがもとで広まったものですし、Windowsに関しても同じように、MD-DOSの頃にはパッとしませんでしたが、WindowsというGUIが充実したからこそ、今のように広まったんだと思います。 現在、多くの人が手にしているスマートフォンだって、優れたGUIが搭載されたからこそ爆発的

Raspberry PiにSSHで接続して、OSをシャットダウンする、OSを再起動する

 前回までの設定や操作で、手元にあるパソコンから、離れた場所にあるRaspberry Piに接続できるようになりました。 次は、SSHで接続して、Raspberry Piを再起動したり、電源を切ってみましょう。 ただし、私が購入した初心者用?のRaspberry Piのセットでは、SSHでRaspberry PiのOSを落とすことはできても、本体のヒートシンクにセットされているCPUのデュアルファンは回り続けたままです。 OSをシャットダウンした同時に、ファンなども一緒に停止したい場合は、別途Raspberry Pi本体の端子の接続を変える必要があります。それはまた先の方で勉強していきます。(面倒なのは嫌いなので...) まずは、SSHでRaspberry Piに接続します。ここは割愛しますので、前回までの内容を読んでいただくか、ご自身で再度勉強してください。 今回は、コマンドの文字がメインとなるので、内容は文字のみです。 私と同じように老眼ズな方は、リーディンググラスなるいわゆる老眼鏡で読むことをお勧めします。(と言ってもこのサイト自体全てが小さいですが) 管理者権限によるコマンドの実行 基本的に、Unix/Linux系で管理者権限でのコマンド実行は、「sudo」から始まります。 $ sudo 実行したいコマンド(命令)文 OSをシャットダウンする Raspberry PiにSSHした場合は、そのまま以下のように入力します。 (Rasbperry PiのLXTerminal画面でも同じ) $ sudo halt OSを再起動する Raspberry PiにSSHで接続した場合は、そのまま以下のように入力します。 (Rasbperry PiのLXTerminal画面でも同じ) $ sudo reboot これでとりあえず、シャットダウンと再起動はできるようになりました(笑)

SSHで接続する(とその準備)

 よく技術者(SE)の方や、マニアの方が言っているSSH(エスエスエイチ/エスエスエッチ)って何だろうという事から。 SSHとは、Secure Shell(セキュアシェル)の略で、暗号や認証の技術を利用して、離れた場所にあるコンピュータと通信するためのプロトコル(言葉・技術)です。パスワードなどを含む、全てがネットワーク上で暗号化されてやり取りされるもののことを言っています。 まぁ、それ以上のことは私を含めた初心者の方は、「まぁそんなものか」で良いのではないかと思います。突っ込んで勉強したい方は、それぞれ頑張りましょう(笑) で、これで何ができるかというと、コマンドだけで離れた場所にあるパソコン(機器)に接即して、思い通りに操ることができるようになります。 とは言っても、GUI環境に慣れきった私は、全てのコマンドを今後も覚えることもないでしょうし、覚えたハナから忘れるのがオチなので、とっかかりのところだけ覚えて、あとは毎回忘れた単語を調べながら接続して操作することになると思います。(実は今までもそうでした) 本当に優秀な技術者であれば、そう言ったコマンドの多くも覚えてバンバン仕事するんですけど、30過ぎてから勉強しなおして就いたニワカSE職でしたし、これまでどうしても必要でもない限り、好きなこと・興味のあることにしか手を出してきませんでしたので、どちらかというと、コマンドよりもライトプログラミングが主な仕事でした。いや、必要なことに追われていたのもあるのですが(懐かしい...)。 で本題ですが、せっかく小さくて面白いオモチャが手に入ったのですから、GUIで操作する時以外、時々コマンドで接続・操作してちょっとだけ便利になろうと考え、Raspberry PiにSSHで接続できるような設定を加えました。 ラズパイの画面左上にあるラズパイアイコンをクリックし、「Raspberry Piの設定」を選択します。 次に表示されたウインドウの、「インターフェイス」タブを選択します。 画面中に、SSHを有効・無効にする設定項目がありますので、ここで有効を選択し、「OK」ボタンを押します。 最後に、Raspberry Piを再起動します。 再起動は、ラズパイアイコンをクリックして表示されるログアアウトを選択し、Rebootで再起動してください。 Raspberry Piが無事に再起動し

piではないUser名の追加とパスワードの設定

 前回までで、無事に初期値のみではありますが、Raspberry Pi本体へセットアップが完了しました。 ここからは、少しずつ面倒臭い設定を行なっていきます。 これを実施しておかないと、セキュリティ的に問題が残ったままの状態で使用することになったり、便利に使えなかったりします。 私自身が初心者なので、できるだけGUIを駆使してわかりやすく後に残していこうと思っています。 まずは、デフォルトのPiと言われるユーザーにパスワードを設定します。 まず画面左上にあるLXTerminal(Windowsでいうところのコマンド表示画面)をクリックし、黒いコマンド入力画面を表示します。 以降は、当たり前ですが半角英数字で全て入力していきます。 WindowsのGUIの世界に慣れきった方の中には、アルファベットも全て全幅大文字どで入力する「おバカ」な人が多いのですが、コマンド入力は基本的に全て半角英数字で入力します。 画面には以下のように入力します。 sudo passwd root ここで新しいパスワードを聞いてくるので、自身で決めたパスワードを入力します。 確認用のパスワードを再度入力して間違っていなければ、Piユーザーのパスワード設定は完了です。 次に、Piユーザー以外のUserを追加します。 sudo adduser 追加したい新User名 これでUser自体は追加されましたが、今度はこのUserを先ほどのPiユーザーと同じ権限を持たせていきます。これを行わないと、Windowsでいうところの単なる一般ユーザーになるため、あまり面白いことができませんし、デフォルトのPiユーザーを削除することができません。 画面内に、以下のようなコマンドを入力してください。 sudo usermod -G pi,adm,dialout,cdrom,sudo,audio,video,plugdev,games,users,netdev,input,spi,gpio 新User名 新しく作成するUserのパスワードを入力・確認し、次に何やらUserの情報を入力するように求められてきます。何も入れたくない場合は、Enterキーを押していき、最後にyキーを押すと完了です。 次に、Userがグループに入っているのかを確認します。 $ groups newuse pi Userの情報を新Userにコ

Raspberry Pi 4のセットアップ

 前回、micro SDカードにRaspberry Pi OS(32bit版)を入れました。 いよいよこれから、このmicro SDカードをRaspberry Piに挿し込み、セットアップを行なっていきます。 まずは、micro HDMIケーブルを介してモニターに接続し、マウスとキーボードを接続します。 この時、ほとんどの解説サイトでは、安くても良いのでUSB接続の有線マウスとキーボードを接続してと記載されていますが、実はすでに我が家には有線接続用のキーボードがありませんでした。(幸いマウスは持っていたのですが) そこで仕方なく買おうかとも思ったのですが、確か以前使用していたLogicoolのUSBドングル付きキーボード・マウスのセット( Amazon Link )があったのでは、と思い出し、物は試しにと言うことで、これをRaspberry Pi 4のUSB2.0ポートに接続し、運を天に任せてセットアップを開始しました。 電源が入り、暫くすると画面にセットアップ用の起動画面が表示されます。この時何も触る必要はありません。 たまたま繋いだのが4Kモニターだったのですが、何もせずともいきなり4Kモニターにその画質で表示されたのには驚きました。 普通なら、何らかの設定をしないと4K表示しないのではと思っていたので、やっぱり技術の進歩ってすごい... 暫くすると、Welcome to Raspberry Piの画面が表示されます。 このままセットアップを進めていく方は、画面右下にあるNextボタンをクリックします。 次に、言語設定などを行う画面が表示さえます。 ここまででお分かりかと思いますが、USBドングルのマウスが普通に使えています。 これで有線接続のUSBマウスは必要ないことが確認できました。 Countryは初期値では、United Kingomが選択されています。 これは当然のことながら、Raspberry Piを生み出した財団が、英国にあるからです。 ここで日本を選択すると、言語やタイムゾーンも自動的に日本語や東京が選択されます。 お住みの地域がタイムゾーンに表示されるかは確認していませんが、ご自身で購入された方は、確認されてみると面白のではないかと。 次に、Piユーザーの初期パスワードを設定する画面です。 この手のオモチャに手を出す方で、セキュリティーを全く意