さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや 10
読了
徳川家斉公の時代に、武士の次男に生まれながらも鶯を育て、美声で鳴かせることを生業とし、それにより家計を潤わせて生きながらも面白くもない日々を過ごしていた主人公が、ある日入った「めし屋」の食と主人に魅入られ成長していく逸品、その最終巻です。
作者は坂井希久子先生、和歌山出身の小説家、エッセイスト、そして官能小説家だという異色の方です。
Wikipediaによれば、第88回オール讀物新人賞を受賞されたとき、現役SM嬢であることが話題になったとか。
まぁ、読まないとわからないと思いますが、かなり表現がイロっぽいこともありますが、サラリと流れるように読み飛ばせるカタチで表現されているのは素晴らしいですね。
どこかでその官能小説も拝読させていただきたいものです。