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9月, 2022の投稿を表示しています

藤原緋沙子 著 隅田川御用日記 雁もどる

  隅田川御用帳シリーズの新シリーズとして出されてきたようですので、早速拝読いたしました。 白河藩士となり橘屋の主でもある塙十四郎とお登勢の間に子供が産まれ、幸せに暮らしているというところからして、安心して読み進められる物語ですねぇ。 推しの作家さんが皆高齢の域に達している方ばかりですし、中にはお亡くなりになられた方も... この物語も長く続くと良いですねぇ。 そんなことを思いつつ、これからも推しの作家さんを探す読書の旅を続けていきたいです。

佐藤雅美 著 敵討ちか主殺しか 物書同心居眠り紋蔵

  2019年7月に死去された佐藤雅美センセの、シリーズ最後の作品ではないかと思います 多分、このシリーズは続編が途中まで執筆されていたとしてもどなたか熱烈なファンが引き継いで最後まで仕上げられ、それが発刊されるような事はないと思います。あるとそれはそれで面白いのでしょうけど そう書くと、ナンだか私が某センセの遺作を馬鹿にしているように取れなくもないのですが、そんなことはありません 佐藤雅美作品は、作者がどのように調べられたのかは分かりませんが、よくこんなモンこんなところまで調べて作中に織り込めるモンだなぁ…と言うようなところまで遡って、それが今目の前で起きているかのように、それも時と場合によっては面白おかしく織り込まれていたりします しかし喜劇作品は脚色されていてもなお、その時代背景はかなり正確に書かれているので面白くもあるけれど知らず知らずのうちに勉強にもなります 某センセの方はというと、こちらもかなり下調べが行われた上で執筆されてはいるのですが、そこで表現される方法が違います 時代背景やジャンルが違うという点だけでは語れないような気がしますが、このあたりはどちらも読んだことがある方でなければ感じられないのではないかと だから読むコトは楽しいしやめられないんですよねぇ

和久田正明 著 はぐれ十三御用長 卍の証

  2009年と古い作品なので、安い古本を探していたら時間がかかりようやく読むことができました まぁ、型破りな人物とその内容は現実的にはあり得ないので、そういった意味合いでは面白いと思って追っています この方の作品はそういったちょっと実際にはあり得ない系のものが多いので、息抜きをするのにはちょうど良いと思っています どの作品もそうですが、文学作品と言われるようなものは別として、流行作品を生み出す作家の作品は熱狂するファンがいないとたちまち忘れ去られるところが怖いですね 昨日出会った浅見光彦シリーズ外伝も、内田康夫財団事務局があるからこそ出版されたのであって、そうでなければ新書としてセンセのコーナーはほとんど見なくなってしまいました 同じように優れた作品を出している他の作家の方も、亡くなられるともうそこから新しい作品は世に出ることはないので、新作がバンバン出されると書店としてもご存命の新作に棚を明け渡さずには... そうなると電子書籍ということになるのでしょうが、よほど注目されることがない限り、電子書籍の戸棚でも人の目に触れることなく埋もれていくことに 本好きとしてはいろいろやるせない...

内田康夫財団事務局 著 須美ちゃんは名探偵!?

 故 内田康夫センセの関連作品はもう出版されないとばかりと思っていましたが、財団の手によってこの世に押し出された本があったとは… この作品は昨年出版されたものですが、今年(2022年)にもう一冊出ているのも驚きです 私はファンクラブに入ったりする、いわゆる「群れる」事が好きではないため、この作品がどこまで故人に関わりがある作品かは分かりませんが、迷わず買ってしまいました 若い頃にこの方の作品に出会い、出張のお供に買っては読んでいた頃を思い出します 小説自体はジャンルを問わず子供の頃から比較的よく読むのが好きな方でしたが、横溝正史先生以外のさまざまなミステリー作品にハマったきっかけは、この方の作品だったと強く記憶しています どれも語り口が面白いうえ、空想世界と現実世界をうまく融合し心の中を映し出すストーリー展開は、頭の中の空想世界を駆け巡り楽しかったですねぇ 最近チョっと小説も映像も楽しく触れられなくなっていたココロに、あらたな楽しみが増えたようです

earaku G2の使用感

充電ポートはUSB-TypeC  earaku G2を丸1日使用してみた感想です。 まずはおさらいです。 そもそもこの商品を購入するにあたり、以下の点をポイントとして探しました。 ・マルチポイント接続(二台同時の接続)が可能 ・耳を塞がず1日中装着していても疲れにくい ・比較的価格が安い 価格の敷居値は人により違うと思いますが、プライベートで楽しむものとは違い、仕事で毎日使っているとバッテリーのヘタリや商品自体の消耗が早いのではないかと考えています。 このため、この手の商品は消耗品として捉えているので、「ちゃんと相手の音声が聞き取れる」「こちらの音声が相手にちゃんと伝わる」製品の進化は、今の状況を考えると今までよりもっと早く進むと考えています。そう考えると買い替えるスパンも短くなると思いますし、欲しい・試してみたいと思う商品への心境の変化も早くなるとおもので、あまり高額である必要はないのでは...それに自腹で仕事のツール買うとなるとはやりね。 ・バッテリーの消費について 電話とPCの両方に接続した状態で、2、3分程度の数回電話の発着信があり、午前に1時間半程度、午後も同じく1時間半程度使用して1日9時間程度使うと20%程度バッテリーを消費していました。3,000円程度の商品でこれは結構良いのではないかと思います。 ・耳元スピーカーの音声について 電話やWeb会議を行っていて、相手の声が聞き取りにくいということは全くありませんでした。音楽を聴くようなシーンは想定していませんので、これも良いのではないかと思います。 ・マイク性能について 購入後、電話やWeb会議で1日使用してみましたが、こちらの声は相手に普通に聞こえているようで、相手に「聞こえている?」「どんな感じ?」と数人に尋ねてみましたが、会話に使用するという点に関しては特に問題はないというような回答でした。 ・装着感について 昼食をとる以外、1日中(8時間程度)装着したままでしたが、OpenCommのような頭を締め付けるような感覚や、メガネと干渉して耳の付け根が痛くなるようなことは全くありませんでした。 私の頭の大きさにはあっているようで、特にズリ落ちてくるようなこともなく、メガネにも干渉することもなく、比較的快適でした。 ・操作のしやすさについて ボリュームボボタンについては、ヘッドセット本体よりも電話機やPC

earaku G2を買いました

  COVID-19の影響でようやく?強制的に在宅ワークが始まり2年半が過ぎました。 電話がかかってくることが多かったため、それに対応できるようにさまざまなヘッドセットを入手して試してきました。 プライベート用であればソコソコお高めのモノでも頑張って買いたいと思います。 しかし、何の手当も出ないため、仕事用のツールにあまり高い製品を買いたいとは思わないケチな性格な私です。 このため、試すモノは数千円から1万円強程度の物がほとんどですから、いわゆる稼いでいるYouTuberの皆さんのような良い製品は使うことはあまりありません。 それでも相手との意思疎通ができないと意味がないのと、日本以外の技術の進歩は思ったよりも早足で過ぎていきますので、知らないうちに購入総額が高額製品の数台程度にはなってしまったのではないかと...本末転倒ですね。 最近は電話用にネックスピーカーをメインに使っていましたが、PCを利用したWe会議も常態化してきたので、複数のデバイスを接続するのが面倒になってきました。 ということでまず第1の要件としてはマルチペアリングが必要になります。 earaku G2 2022版  それと最近になって、インイヤータイプのヘッドセットを使用した後、耳の穴がカブれるようになってしまい、その後1週間ほど耳の穴がガビガビになってしまうようになったため、耳を塞がない製品が第2の要件になりました。  耳を塞がない完全ワイヤレスや骨伝導タイプは持ってはいたのですが、私の声の大きさや周波数の問題からか、マイクが口の近くにないと相手に声が届きにくいらしく、マイクブームも要件に加わります。  まあ、ここまでくると普通の方だと恩田さんのところの「OpenComm」あたりが第1候補に上がってくるのですが、最初に書いた通り、何の手当も出ないのにそんな高額製品を買いたくはありません(半笑)。  そこで色々探していたらearaku G2というものがAmazonで見つかり、以前からその使用感についてどこまでがマトモなレビューかを調べるようになっていました。 この製品、通常だと4,000円弱ですが本日現在だと3,500円程度のようです。 Amazon内のコメント欄は信用できないものも多く、そもそも電子機器に疎い方のコメントも多いため、YouTubeにも何かないか探したところ、通常のWeb会議レベル

佐伯泰英 著 名乗らじ 空也10番勝負(八)

  このシリーズもいよいよ終わりに近づいてきたようです。 思えば長い長い物語でした。(いやまだ終わってないから) 父である坂崎磐音の青年時代からの物語ですから、かれこれ作中では30年くらいは経っているはずです。 私自身、子供に世代が移りつつあることを実感する日々を送っていますが、もう少し現役で生き楽しみたい。 そんなふうに思いながら本を読んだり映画を観たりするだけでなく、自身が何か世に送り出せるようになりたいと思う毎日です。 いや、名は残らずとも自身が手がけたモノがさまざまなカタチとして地球上に残っている(いつまで残るかは知りませんが)のですが、そうではなく文化的な何か爪痕を残したい。

稲葉稔 著 片想い橋 町火消し御用調べ2

 町火消し御用調べの続刊です。 軽快な作品を世に送りだしている稲葉稔先生にしては、チョっと平凡な印象を受ける作品かと思ったりもします。 まぁ、色んな作品を読んでいると何かひと言言いたくなるオヤジの悪いクセなのかも知れません。 しかし現在でも作品を世に送り出されている方なので、良いモノもあれば平凡なモノもあると思いますので、波があっても仕方ないのでは… ってどんだけ上から目線やねん…orz 

Raspberry Piのマウススクロールの方向をmacのようにナチュラルにする方法

  個人で所有しているWindows PCならともかく、勤め先の企業から貸与されているWindows PCのレジストリなどをIT管理者の許可なく変更することはお勧めしませんが、プライベートで所有しているPCであれば最終的な責任は自分に返ってくるため、セキュリティ的な面で問題を抱えない場合は自身の好みに合わせて変更することがあります。 Raspberry Piも同じで個人で所有しているモノなので、イジり倒しても問題ないと思っています。(色々波及するモノやコトには配慮しましょう) 今回は、手持ちのRaspberry Piのマウススクロールを、macと同じナチュラルに変更します。 やったところでスクロールの方向が変わるだけではありますが、戸惑いがなくなります。 が、一点だけ難点が... 職場のWindows PCはWindowsのデフォルトのままなので、仕事の時に戸惑うことに... ということで以下の作業は自己責任で実施しましょう。 まず、設定ファイルを管理者モードで編集できるような状態にします。前回の記事( Link ) 次に/usr/share/X11/xorg.conf.d というフォルダに40-libinput.confというファイルがあるので開きます。 このファイルの中から、以下の設定情報を記載した部分を探します。 Section "InputClass"         Identifier "libinput pointer catchall"         MatchIsPointer "on"         MatchDevicePath "/dev/input/event*"         Driver "libinput" EndSection よく似た記述がいくつも並んでいるので、1行目の「Identifier "libinput pointer catchall"」を目印にしてください。 上記記述の中に「Option "NaturalScrolling" "true"」と書き加えます。 Section "InputClass"         Identifier

Raspberry Piで設定ファイル(config関連)を直接変更する方法

  Raspberry Piをイジっていて時折設定ファイルを変更したい時がありますが、基本的にroot権限を持った(WindowsでいうところのAdministrator=管理者)アカウントでなければ変更してもファイルを保存することができません。 そんな時はあまりお勧めはしませんが、以下のコマンドで... $ xhost + $ sudo pcmanfm 上記コマンドを打った後、設定変更をしたいファイルを開いて書き込み、保存することで変更できます。

今野敏 著 隠蔽捜査8 清明(文庫版)

  既に一度ハード版を読んではいたのですが、推しの今野敏作品は文庫版も入手して再読しないと。 舞台は神奈川県警に移り、主人公自身も知らず知らずのうちに変わってきているのです。 その歳でなおかつエリート街道を踏み外しながらも再度知らず知らずのうちに周りに認められて這い上がっているところが深いですねぇ。 私自身の生活にも活かせると良いのですが、なかなか上手いこと行かないのが人生ですね... 諦めず頑張って生きていかねば。