個人で所有しているWindows PCならともかく、勤め先の企業から貸与されているWindows PCのレジストリなどをIT管理者の許可なく変更することはお勧めしませんが、プライベートで所有しているPCであれば最終的な責任は自分に返ってくるため、セキュリティ的な面で問題を抱えない場合は自身の好みに合わせて変更することがあります。
Raspberry Piも同じで個人で所有しているモノなので、イジり倒しても問題ないと思っています。(色々波及するモノやコトには配慮しましょう)
今回は、手持ちのRaspberry Piのマウススクロールを、macと同じナチュラルに変更します。
やったところでスクロールの方向が変わるだけではありますが、戸惑いがなくなります。
が、一点だけ難点が...
職場のWindows PCはWindowsのデフォルトのままなので、仕事の時に戸惑うことに...
ということで以下の作業は自己責任で実施しましょう。
まず、設定ファイルを管理者モードで編集できるような状態にします。前回の記事(Link)
次に/usr/share/X11/xorg.conf.d というフォルダに40-libinput.confというファイルがあるので開きます。
このファイルの中から、以下の設定情報を記載した部分を探します。
Section "InputClass"
Identifier "libinput pointer catchall"
MatchIsPointer "on"
MatchDevicePath "/dev/input/event*"
Driver "libinput"
EndSection
よく似た記述がいくつも並んでいるので、1行目の「Identifier "libinput pointer catchall"」を目印にしてください。
上記記述の中に「Option "NaturalScrolling" "true"」と書き加えます。
Section "InputClass"
Identifier "libinput pointer catchall"
MatchIsPointer "on"
MatchDevicePath "/dev/input/event*"
Driver "libinput"
Option "NaturalScrolling" "true" <--この部分が追加した記述
EndSection
最後にファイルを保存して閉じ、Raspberry Piを再起動します。
Raspberry Piを再起動後、試しにブラウザを起動して適当なページを表示してスクロールする方向を確認してみてください。