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8月, 2022の投稿を表示しています

今野敏 著 警視庁強行犯係・樋口顕 6 焦眉

 私の知る範囲ではあるけれど、本日現在で御存命の作家で刑事物、その登場人物たちの人間の「人としての心の内側」を表現したドラマを書かせたら日本でトップクラスなのではないかと思うくらいの推しです。 その中でも現在も続く作品のうち、隠蔽捜査シリーズとこの警視庁強行犯係・樋口顕シリーズは、登場人物の地位も性格も対局に近い条件で設定なされているにもかかわらず、人として尊敬すべき点は共通しているのが特徴ですかねぇ。 これは作家自身が心の奥底に持つ信念と言うかポリシーと言うかに起因しているのではないかと思います。 まぁ、初期?の作品の中には若干バラエティっぽい内容のものもあるので、単なる堅物ではないコトは確かだと思います。

浅見和史 著 奈落の偶像 警視庁殺人分析班

 浅見和史、推しの現代推理作家の一人です。 2006年「ヴェサリウスの柩」で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビューされた後、ドラマ化され人気を博したのが本シリーズだとのことだが、ドラマは観たことがない。 申し訳ないが、原作が面白いと映像作品は落胆することが多いばかりか憎悪さえ抱くレベルの駄作に出会うことがあるのでよほど何かのきっかけでもないと観ることはないです。 同じく推しの今野敏センセ原作も数多くドラマ化されていますが、配役が皆同じであるばかりか、どれも同じような演技のため観る気が失せます。 いや俳優さんに悪意はありません。どちらかというと好きな方の部類なのですが、こればかりは... 他にも大物俳優と言われる方であっても、どの作品に出ていてもその方にしか見えないというかどれも同じやんって方も... 役になり切るのではなく、役を自分の合わせるのは嫌いなタチなので。 このシリーズは、初めて手に取って読み始めた頃からどれも、ずっと気の抜けない作品ばかりです。 この作品も最後まで気を張ったまま一気に読み進めてしまいました。 だからと言ってヒトには勧めることはないでしょうね。 モノやコトの好みはヒトそれぞれですから。

和久田正明 著 布引左内影御用 三 昼行灯 阿蘭陀女

  この方の作品は静かに進んでいくこともあれば派手に動くこともあるのですが、総じてその派手さも派手派手しさがあるわけではなく静か目な派手といったところでしょうか。 どちらかというと見た目は穏やかなのに秘めた心のうちには燃えるような何かがあるといったようなものかと思います。 この物語も表向きは昼行灯のように役所勤めに生きる同心が、裏では極悪非道な者たちを成敗するというような簡単なイメージになてしまいがちな内容を、笑あり涙ありで書き綴ったものです。 この方の作品は総じて好きな方なのですが、読む際に没頭するというよりもサクっと読んでスッキリといったタイプの作品が多いように思います。 ライトノベルのようなイメージでしょうか。 にもかかわらず何かが残るというのは面白いですね。

佐伯泰英 著 異変ありや 空也十番勝負(六)

  この方の船旅付きは筋金入りだと思える一作です。 といっても、この作品だけを読んでいると何のことやらと思われると思います。 佐伯作品には、江戸時代と言われるその頃に国を跨いだ船旅を題材にしたり作品の中に織り込んだモノが数多くあるのです。 現代社会では飛行機どころかWeb、そしてVRなどの世界で自分がその場に行かずとも世界中を視覚的・聴覚的な面で体験することができます。 しかし電話どころか電気すらなかったこの頃、日本以外の世界を知るには船旅しかなかったのですから、憧れを抱くのは当たり前かと思っていると現代社会でもそうでもなさそう。 というのも、自分の目の前しか見ていないヒトが多いからなのではないかと思っています。 今の自分の生活とその目の前に置かれている状況で手いっぱいなだけでなく、そもそも育った環境もそれでヨシとしてきたので他の世界を知る由もない。 想像力や創造力は自然に生まれてくる部分もあれば、ある程度素地がないと何も浮かばないと思うと、現在の日本社会はそんな状況になりつつあるのではないのではと思ったりもします。 ITの世界を通じて何かを知ることができても、それが現実のものなのかそうでないのかの判別もつかず、ただ生きている日本人に先はない気がするのですけどねぇ。

佐伯泰英 著 風に訊け 空也十番勝負(七)

  坂崎空也十番勝負シリーズもそろそろ終わりに近づいてきました。 ここから先、面白くなるのか否か分かりませんが、作者の年齢と作風を考えるに推測がつきそうな気もしますが常に斜め上を通り抜けるため気が抜けません。 だから推しなのかも知れませんねぇ。 この先を早く読みたくて書店に行ったらまだ発売前だったという... 今はWebで発売日も出ているのについうっかり。 ネットで買えばイイじゃんと言われそうですが、やはり近所の書店には営業を続けてほしいし作家の方々にも面白い作品をずっと生み出してほしいので、可能な限り書店で買い求めていきたいと思っています。 ただし、絶盤などで近所では手に入らなかったり近所の古書店では高額だけど遠方の古書店であれば安価で手に入る物はネットに頼らざるを得ません。 都会では手に入らず高額であっても、地方都市だと安価で購入できるという物は書籍に限らず色いあります。 私自身、田舎で育ちましたので、その辺り何度か経験しています。

澤田ふじ子 著 冬のつばめ-新選組外伝・京都街奉行所同心日記

 2001年に書籍化され、2010年に文庫化された逸品です。 時代は文久二年から慶応四年(明治元年)までの七年間と言う、多くの人の思惑と生命と引き換えに、日本が大きく揺れ動いた頃に生きた人々の物語です。 この世に新選組を題材にした作品は数多くありますが、彼等を主にした物語ではなく、彼等を客観的に見ながら大きく変わっていく時代と京の街と共に生きていく主人公の目を通したものが面白さを増しているのではないかと思います。 忘れっぽい私の頭の片隅にも、同じ時代を生きた別の方の視点から、その主人公の目を通して描いた作品があった記憶がうっすらとあります。 確かこれを書かれた方も同じ女性作家の宇江佐真理先生でしたねぇ。この作品もかなりの秀作でした。 私の偏った感想ですが、このお二人の女性作家による視点の鋭さと言うかなんというか、本当に面白いです。 誰もが知るあの池波正太郎先生や私の推しの一人でもある佐伯泰英先生もそうですが、男性作家は「これ」と思う主人公を描くと主人公を中心に浮かび上がらせて描かれた作品になるのです。 しかし前述お二人の女性が書くと、やはり主人公が描かれてはいるのだけれど、描かれている視点・視覚が全く違うのです。 これって凄い事なんじゃないかと思うんですけどねぇ…

Raspberry Piのセットアップ

  図1 Raspberry Piのデフォルトアカウントであるpiは、以前より残っているとセキュリティ面で危険ンなため新たな独自アカウントを作成したのちに削除すべきとの指摘とその方法が本家本元と多くの利用者によりBlig等に記載されていましたが、今回OS自体がアップデートされたことにより、初期設定時からpiアカウントが作成されず、いきなり任意Userのアカウントを作成するように変更されました。 しかしこれまで使ってきた、そしてその中で各設定変更を行なってきたOSとその環境をそのまま使いたかったので再構築を引き伸ばしにしていましたが、ある機能がまともに動かなくなったのを機に、クリーンインストールをすることにしました。 まぁ、Raspberry Pi Imagerを最新に更新してSDカードをフォーマット、そしてインストールし始めるところまでは依然と手順は同じです。( 以前のページリンク ) 新しいRaspberry Pi OS(32bitでも64bitでも構いません)をRaspberry Pi本体にセットし、電源を入れて少し待つと、図1の画面が表示されます。 上の2段はJapan、Japaneseを選択し、Timezoneはお住まいの地域に近い場所の「都会」を選択します。といってもtokyoやosakaくらいしか表示されませんが。 図2 次にUsernameを入力することになります。 「図2参照」 ここが依然より変更された点です。 もうすでにpiは存在しません。ここでお好きなUsernameとPasswordを2回入力して次へ進みます。 高齢の方や職場の方言をお好きな方に多いのですが、ここで全角アルファベットや可能なら日本語で入力してしまうことです。Raspberry Piであろうが何であろうが、基本的にコンピュータシステムは半角英数字が基本だと思い、半角英数字でUsernameとPasswordを登録するようにしてください。またないとは思いますが機種依存文字も避けた方が無難です。 図3 次に有線LANを接続していたり2.4GHzの無線アクセスポイント(巷の方が言うところのWi-Fiですね)が見つかればそこへ接続し、アップデートを行います。 ここを飛ばして設定後にゆっくりアップデートを行う手順を記載されている方もいらっしゃいますが、これは好みですのでどちらでも構いません

Raspberry Piでスクリーンショットを撮る

 そういえば、いつもBlogに添付するRaspberry Pi関係の画像は、VNC越しにスクショを撮ったりしてmacで加工していましたが、よく考えたらすべてをRaspberry Piで完結してしまえばもっとRaspberry Piに馴染めるようになるのではと意味不明な納得をしてしまい、ちょっと調べたらqiitaにアップしてくださっている方がいらっしゃいました。 Scrotのインストール方法 ということでここで終わりかと思いましたが、一応手順を残しておこうと... Raspberry Pi画面上部にあるコマンドアイコンのような「LXTerminal」を起動します。 画面中に sudo apt-get install scrot コマンドを入力するとScrotがインストールされます。 Scrotでスクリーンショットを撮る 前述のLXTerminalを起動し、画面内で scrot と入力する。 Raspberry Piのストレージ直下 /home/pi の真下ですね、ここにスクショ画像がpng形式で保存されます。 あとはこの画像を加工するワケですが、どうせBlogにアップするのでGoogle Photoにある便利な機能を使います。 これもちょっと調べたら、まんま同じことを解説されている方がいらっしゃいましたので、参考にさせていただきました。 こちらにつきましては、サイトのリンクを踏んでそのまま参考にしていただいた方がわかりやすいのではないかと思います。 Raspberry Piの画像編集は、Googleフォトで十分かも まぁ、もう少し色々加工したいと思った場合は、もうちょい突っ込んで調べたり別の方法を用いることになるかもしれませんが、単にトリミング程度で済むような加工であれば十分かと... ちなみに qiita もそうですが、 FabShop さんのサイトもとてもわかり易く記載されているし、特に FabShop さんはRaspberry Pi関係の情報が丁寧かつ数多く掲載されているので、非常に助かっています。

Raspberry Piのキーボード割付け

  在宅勤務なのに一切インフラ代の手当がつかないのと電気料金の高騰を理由に(単なる言い訳)、Raspberry Piを起動する頻度がダダ下がりな日々を送っていますが、時々気になって起動してはアップデートだけ実施していました。 老化現象とは関係なく、その都度色々忘れているため調べながらやるのも面白いのですが、一向に便利に使い切れてていないことに気が付き、まずはキーボード周りだけでも改善しようかと...(遅ぇよ) そもそもデフォルトのままではキーボードの半角英数字と日本語入力の切り替えさえもキーボードだけではまともに行えないので、まずはこれを割り振ってしまおうと思い立ちました。 Raspberry Piの画面右上に表示されているキーボードアイコンを右クリックし、表示されたメニューの中から「設定」を選択します。 入力メソッドの設定ウィンドウが表示されるので、画面上部にある「全体の設定」タブを選択します。 この画面で表示される最上段にある「入力メソッドのオンオフ」をマウスでクリックし、「設定したいキーの組み合わせを押してください」が小さく表示されたら、半角英数字や日本語入力に割り当てたいキーを押下するだけです。 私の場合、左側のボタンに「無変換」キーを割り当て、右側のボタンには「変換」キーを割り当てました。がしかしどちらかに割り当てられるのではなくどちらでも切り替えられるようになったので少し面倒に(笑)macだとこの辺がデフォルトなのでWindows OSでも同じように割り当てています。 まぁ、とりあえずマウスで切り替える必要がなくなったのでヨシとしましょう。

御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五) 読了

  言わずと知れた佐伯泰英センセの作品のひとつ、酔いどれ小籐次の最終巻です。 個人的には、あと1冊か2冊程度で締めていただきたかったと思えるほど、最後は書き急いだ感というか中途半端な感じを受けざるを得ない終わり方でした。 いや、面白かったのです。 しかし、もう少し薫子姫を家族に迎えたその後、そして紙の交易がどんなカタチに落ち着いていくのか見てみたかっただけかもしれません。 多分、この作品はどこまで長く続いても、1冊読み終わった時には爽やかにそして穏やかに結び、少し物足りなさを感じるような気がします。 トシをとる、書き手・主人公、そして読み手みんなそのトシを感じさせるようになったからには、書き手は作品を閉じざるを得なくなったのかもしれません。

今更だけどM1化の便利さ

  随分と悩みましたが、昨年MacBook Pro M1 Pro 14インチが出た時に購入しました。 それまでは買う端末の新しい型のほとんどを子供達の進学などに合わせて与えてしまっていたため、手元に残ったIntel版のMacBook Proを10年近く使い続けていました。 これもそろそろ限界だということで…随分悩みましたねぇ。 買い替えたらまあ、ストレスは全くと言って良いほどなくなりました。 新しいのだから当たり前ですが、M1になったことでやはり便利にはなりました。 バッテリーを気にしなくても良いのは素晴らしいです。 職場のWindows PCはバッテリー駆動だと1時間程度しか持たない。 (ちなみにApple系だけでなくWindowsもMicrosoftも好きですけどね) これは犯罪じゃないかと思えるほどのストレスになります。 しかしどうせ仕事にしか使いませんので、そこは仕方ないと諦めています。 M1になったことで一番良かったのは、ハイパワーになっただけでなく、iOS/iPadOS端末と、ある程度共通のAppが利用できるようになり、音質の良くなったmacでradio系AppをDLして世界中のradioを聴きながらプライベートな時間を楽しめるようになったことですか… 職場のPCでは非力で、マルチタスクなどと言いつついつもCPUやメモリがアップアップしているので、起動するものをかなり絞って仕事をしています。なので小さな音量でも音楽を聴きながらなどということなどを考えると、他の何らかのデバイスを並行して使わざるを得ませんでした。 そして今まで気がつかなかったのですが、Switchbot系のAppがmacで使えるのです。 いや普通にAlexaの音声コントロールだったりiPhone使えば問題ないんですけど、歳をとったからか声が通りにくくなり、音声認識がイマイチになってきました。おまけに黙って何かをやっていると声を発することも忘れるタチなので。 もともと若い頃からモノグサで、キーボードに手を置いてコーディングしたりセッティングしたりと何かを行っていると、そこから手を動かすことが大嫌いなのです。マウスさえもメンドくさい愚か者です。 そんなわけで、突然キーボード上で全てを完結したい衝動に駆られ、ちょっと検索したらSwitchbot Appが出てきてチョロっとインストールしたら使える