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司馬遼太郎 著 坂の上の雲(一)

 言わずと知れた司馬遼太郎先生の有名な作品ですが、実はこの年になって初めて読むのです。

この作品が記され始めてから半世紀以上経っていますし、2009年からテレビドラマにもなり話題にもなりましたが、これまで全く興味を持っていませんでした。しかも家族を連れて四国へ行った際、現地にある坂の上の雲ミュージアムに行ってたのです(笑)。子供達はなんとなく面白がっていましたが、当時の私には何の興味も感慨もなく、「ふぅ〜ん」的なイメージしかありません。

司馬遼太郎先生のファンから怒られそうですが、もともと司馬遼太郎先生の作品は数えるほどにしか読んでいません。それは今まで読んだ作品からして、「私には合わない」と思ったからなのです。

どんな作品でもそうですが、好き好きは人によって違います。これまで読んだことがないからと言って、怒られる筋合いはないと思いますし、逆に私が好きな作家先生の作品を他の人が読んでいなくとも特に何も思わないと思います。

この世には本を読まない、読めない方が大勢いらっしゃいます。そもそも字を読もうとしないのは若い方だけでなく、オッさんにも多い。

老眼だから字が見えないなどと言い訳をする方もいらっしゃいますが、要は読むだけの体力がないだけなんだと思います。

運動だけでなく、本を読むのにも体力は必要です。これは読む方にはわかるのですが、読まない方には理解できないらしく、ジッとしているのに体力がいるとは...???のようです。

同じく読むには理解力も必要ですので、本を読まないから頭が悪いのかというとそうではなく、字や文章という情報を目にしてそこから情景を思い浮かべることができるかできないかという問題です。

現代は映像で物事が表現しやすい環境だったり、生み出しやすい環境になっていますし、一般人でも撮影や現像だけでなく、編集もできるようになって久しくありません。

しかしそれらを生み出すために必要な情報の多くも映像だけでは伝えることが難しいので、当然のことながら字(ドキュメント)を読む必要があります。これができない方が多いのには困ったものです。

話がだいぶそれましたが、坂の上の雲(一)は淡々とした内容ですが、間違いなく面白いうと思います。思いますというのは何故か、まだ一巻しか読んでいませんので、一巻は面白いと感じたのですが、これが最後まで自分に合うのかは分からないのですよねぇ。本を読むということは、そこがまた面白い。

以前何処かでも書いたことがありますが、どうやって読みたい本に出会うのか、面白い本を選んでいるのかと聞かれます。本当にこれは運と直感としか言いようはないと思います。
手に取った時、面白そうと思ったらレジに行き購入する。図書館であればその場で読むか借りて読む、面白ければ読み進めるし、そうでなければ閉じる。この繰り返ししかないと思います。映像作品も同じです。

最初の方にも書きましたが、面白いか面白くないか、自分に合うかそうでないかは、自分にしかわかりません。私は映像作品も本(小説だけでなく雑誌も各種技術参考図書)も他の方の感想を見はしますが、最後は自分で「観て」「読んで」感じるしかないのではと思います。

乱暴なようですけど、読まないと分からないことがたくさんあります。今は理解できなくても、そのうちに「ああ、あの時のあれはそうだったのか!」と思うことがどこかであります。
恥ずかしながら無知な私はそれによく遭遇します。それは「観て」「読んで」みたことがないとできない思いです。

在宅ワークがメインになる以前から、最近は仕事以外ではあまり外に出ることのない私の唯一の贅沢は、本を読むことと言っても良いのではないかとも思っています。

これまでもこれからも、読めなくなるまで読み続けたいですし、いろんな作家先生の作品に出会いたいと思います。

あぁ、長い駄文だ(苦笑)

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