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宇江佐真理 著 桜花(さくら)を見た

  北海道出身・在住だった宇江佐真理先生の作品です。 すでにお亡くなりになられていますが、残された作品はどれも面白いだけでなく、どこかに故郷である北海道を散りばめて慈愛に満ち溢れる作品ばかりです。 この作品は短編集ではありますが、どれも面白いものばかりで、その多くは当時の文化や故郷の歴史を紡いだものですが、史実をベースにしているにしてもその創作力は凄いの一言に尽きます。 葛飾北斎の娘、お栄を題材にした「酔いもせず」は他にも幾人かこの方を中心に書いた作品がありますが、その心情が生々しく描かれており創作とはいうものの、惹き込まれます。 松前藩の歴史を紡いだものもあり、その中に蠣崎将監広年の視点を中心に記された物語があります。この頃の松前藩を題材にした作品は、数多くの小説家により取り上げられており、それぞれの作家による視点で記されています。私の知る非常に狭い範囲ではありますが、蠣崎将監広年という人物像に関しては皆さん松前への帰藩に関し自身の描いた絵を通じて尽力された方という点、それで尚且つ好人物であるという点が共通しているようです。 その他、この短編集の冒頭につは遠山の金さんが放蕩していた際にできた息子を描いた作品があります。 いやどれもみな人の心にある慈愛や希望、そして葛藤が巧みに表現されており、短編とは思えない重さが感じられます。 巻末は、蠣崎将監広年が生きた同じ頃の松前を別の人物の視点から記した作品、シクシビリカ。 これは同じ時代を生きた冒険家である最上徳内の目を通した物語です。描かれる人の視点によって、さまざまな角度からだけでなくその時代の事情や愛憎、希望などを描く宇江佐真理先生はやはり凄い方です。 もっと長く生きて素敵な作品を世に送り出していただきたかったですねぇ。

佐藤雅美 著 官僚川路聖謨の生涯

  幕末の数十年に生きた官僚の生き様を描いた逸品です。 作者が描いた通りの人物であれば、官僚の鏡なのでしょうが、サラリーマンとしてもそうなのかもしれません。 確かに真面目で正直な方だとは思いますが、そのことが組織に仕える者として本当に良いのかというと、若干の疑問を感じます。 上司に恵まれたのかそうでなかったのか、その点で見ると出世という面では真面目だからこそ出世されたのだと思いますが、上司には恵まれなかったのではないかと思います。 昔も今も、上司となる人間は優れているらというよりも「狡賢い」人間が多いように思えます。自分の周囲しかわかりませんが、日本の組織を見ているとそう感じざるを得ません。 しかし自分で起業される方はまた別の面を持ち合わせていらっしゃるので、これには全てが含まれるわけではないような気もします。 ただまぁ、物語としては逸品と言えると思いますし、宮仕えする身としては非常に参考になるのではないかと(笑)。 いや本当に面白かったです。

藤原緋沙子 著 隅田川御用日記 雁もどる

  隅田川御用帳シリーズの新シリーズとして出されてきたようですので、早速拝読いたしました。 白河藩士となり橘屋の主でもある塙十四郎とお登勢の間に子供が産まれ、幸せに暮らしているというところからして、安心して読み進められる物語ですねぇ。 推しの作家さんが皆高齢の域に達している方ばかりですし、中にはお亡くなりになられた方も... この物語も長く続くと良いですねぇ。 そんなことを思いつつ、これからも推しの作家さんを探す読書の旅を続けていきたいです。

佐藤雅美 著 敵討ちか主殺しか 物書同心居眠り紋蔵

  2019年7月に死去された佐藤雅美センセの、シリーズ最後の作品ではないかと思います 多分、このシリーズは続編が途中まで執筆されていたとしてもどなたか熱烈なファンが引き継いで最後まで仕上げられ、それが発刊されるような事はないと思います。あるとそれはそれで面白いのでしょうけど そう書くと、ナンだか私が某センセの遺作を馬鹿にしているように取れなくもないのですが、そんなことはありません 佐藤雅美作品は、作者がどのように調べられたのかは分かりませんが、よくこんなモンこんなところまで調べて作中に織り込めるモンだなぁ…と言うようなところまで遡って、それが今目の前で起きているかのように、それも時と場合によっては面白おかしく織り込まれていたりします しかし喜劇作品は脚色されていてもなお、その時代背景はかなり正確に書かれているので面白くもあるけれど知らず知らずのうちに勉強にもなります 某センセの方はというと、こちらもかなり下調べが行われた上で執筆されてはいるのですが、そこで表現される方法が違います 時代背景やジャンルが違うという点だけでは語れないような気がしますが、このあたりはどちらも読んだことがある方でなければ感じられないのではないかと だから読むコトは楽しいしやめられないんですよねぇ

和久田正明 著 はぐれ十三御用長 卍の証

  2009年と古い作品なので、安い古本を探していたら時間がかかりようやく読むことができました まぁ、型破りな人物とその内容は現実的にはあり得ないので、そういった意味合いでは面白いと思って追っています この方の作品はそういったちょっと実際にはあり得ない系のものが多いので、息抜きをするのにはちょうど良いと思っています どの作品もそうですが、文学作品と言われるようなものは別として、流行作品を生み出す作家の作品は熱狂するファンがいないとたちまち忘れ去られるところが怖いですね 昨日出会った浅見光彦シリーズ外伝も、内田康夫財団事務局があるからこそ出版されたのであって、そうでなければ新書としてセンセのコーナーはほとんど見なくなってしまいました 同じように優れた作品を出している他の作家の方も、亡くなられるともうそこから新しい作品は世に出ることはないので、新作がバンバン出されると書店としてもご存命の新作に棚を明け渡さずには... そうなると電子書籍ということになるのでしょうが、よほど注目されることがない限り、電子書籍の戸棚でも人の目に触れることなく埋もれていくことに 本好きとしてはいろいろやるせない...

内田康夫財団事務局 著 須美ちゃんは名探偵!?

 故 内田康夫センセの関連作品はもう出版されないとばかりと思っていましたが、財団の手によってこの世に押し出された本があったとは… この作品は昨年出版されたものですが、今年(2022年)にもう一冊出ているのも驚きです 私はファンクラブに入ったりする、いわゆる「群れる」事が好きではないため、この作品がどこまで故人に関わりがある作品かは分かりませんが、迷わず買ってしまいました 若い頃にこの方の作品に出会い、出張のお供に買っては読んでいた頃を思い出します 小説自体はジャンルを問わず子供の頃から比較的よく読むのが好きな方でしたが、横溝正史先生以外のさまざまなミステリー作品にハマったきっかけは、この方の作品だったと強く記憶しています どれも語り口が面白いうえ、空想世界と現実世界をうまく融合し心の中を映し出すストーリー展開は、頭の中の空想世界を駆け巡り楽しかったですねぇ 最近チョっと小説も映像も楽しく触れられなくなっていたココロに、あらたな楽しみが増えたようです

earaku G2の使用感

充電ポートはUSB-TypeC  earaku G2を丸1日使用してみた感想です。 まずはおさらいです。 そもそもこの商品を購入するにあたり、以下の点をポイントとして探しました。 ・マルチポイント接続(二台同時の接続)が可能 ・耳を塞がず1日中装着していても疲れにくい ・比較的価格が安い 価格の敷居値は人により違うと思いますが、プライベートで楽しむものとは違い、仕事で毎日使っているとバッテリーのヘタリや商品自体の消耗が早いのではないかと考えています。 このため、この手の商品は消耗品として捉えているので、「ちゃんと相手の音声が聞き取れる」「こちらの音声が相手にちゃんと伝わる」製品の進化は、今の状況を考えると今までよりもっと早く進むと考えています。そう考えると買い替えるスパンも短くなると思いますし、欲しい・試してみたいと思う商品への心境の変化も早くなるとおもので、あまり高額である必要はないのでは...それに自腹で仕事のツール買うとなるとはやりね。 ・バッテリーの消費について 電話とPCの両方に接続した状態で、2、3分程度の数回電話の発着信があり、午前に1時間半程度、午後も同じく1時間半程度使用して1日9時間程度使うと20%程度バッテリーを消費していました。3,000円程度の商品でこれは結構良いのではないかと思います。 ・耳元スピーカーの音声について 電話やWeb会議を行っていて、相手の声が聞き取りにくいということは全くありませんでした。音楽を聴くようなシーンは想定していませんので、これも良いのではないかと思います。 ・マイク性能について 購入後、電話やWeb会議で1日使用してみましたが、こちらの声は相手に普通に聞こえているようで、相手に「聞こえている?」「どんな感じ?」と数人に尋ねてみましたが、会話に使用するという点に関しては特に問題はないというような回答でした。 ・装着感について 昼食をとる以外、1日中(8時間程度)装着したままでしたが、OpenCommのような頭を締め付けるような感覚や、メガネと干渉して耳の付け根が痛くなるようなことは全くありませんでした。 私の頭の大きさにはあっているようで、特にズリ落ちてくるようなこともなく、メガネにも干渉することもなく、比較的快適でした。 ・操作のしやすさについて ボリュームボボタンについては、ヘッドセット本体よりも電話機やPC...